上写真=左利きのCBで190センチの長身を誇る町田浩樹(写真◎JFA)
圧倒的な結果を出せているかと言えばそうではない
町田はU-24アルゼンチン代表との第1戦(26日)には出場しなかったが、中2日で行なわれる第2戦(29日)でピッチに立つ可能性は高いだろう。本大会も中2日で試合は開催されるため、総力戦となることは必至。夏の暑い時期の大会ということもあり、初戦と第2戦でメンバーを入れ替えることは十分に想定される。
とはいえ、である。CBのポジションを争う選手は多い。町田のほか、第1戦に先発した板倉滉、渡辺剛に加え、瀬古歩夢、今回はA代表の活動に参加している冨安健洋、さらに古賀太陽や中山雄太らもCBでプレー可能だろう。U-24日本代表における自身の立ち位置について、町田は冷静に見つめている。
「コンスタントに呼んでもらえていますが、かと言って圧倒的な結果を出せているかというと、そうではない。そこは個人的にはもっともっと追及していかないといけないし、同じポジションにも良い選手がたくさんいるので、その選手たちと比較されたときに違いというのを、自分が生み出していかないといけないと思っています」
ライバルたちとの違いの一つは左利きであること。そして190センチの長身も大きな武器だ。
「高さは自分の特長。対人プレーで負けないところと、他の選手との違いで言えば、左利きなので、幅を使う攻撃や角度のある縦パスでアクセントを加えられると思う。そこは意識してやっていきたい」
CBとして複数の特長を持つ町田にはこれまでも大きな期待が寄せられてきた。当然ながら鹿島でのパフォーマンスを評価されて招集されているが、本大会のメンバーに入るために、代表でもしっかり結果を出すことが必要だ。それは本人もそれを認めるところ。
「呼ばれたときにこっちで結果を出せているかと言われると、そうではないと思う。それは昨年の五輪予選(U-23アジア選手権)でもそうだし、そういうところで自分がしっかり結果を残さないといけない。それがチームの結果につながってくると思う。自信を持っている半面、もっともっとやらないといけないという危機感ももっている」
合宿での取り組みも、もちろんその存在をアピールすることはできるだろう。ただ、より強い印象を残せるのは試合でのパフォーマンスだ。今夜(29日)のU-24アルゼンチン代表戦は、町田にとって極めて重要な意味を持つ。