サッカー日本代表は5日、キリンカップ決勝に臨み、ニュージーランドを2−1で破って優勝を飾った。この試合でも瀬古歩夢は対人の強さと正確なキックを披露。安定したパフォーマンスで最終ラインを支えてみせた。

上写真=右センターバックでニュージーランド戦に先発した瀬古歩夢(写真◎高野徹)

全試合に出られたのは非常にポジティブ

 9月24日のウルグアイ戦から始まった4連戦。その全てで先発したのが瀬古歩夢だ。

「全試合に出られたことが自分にとっても成長になりましたし、非常にポジティブかなと思います」

 3バックの右、中央、そしてこの日のニュージーランド戦では4バックの右のセンターバックとして安定したパフォーマンスを披露した。

 2025年10月のパラグアイ戦で失点に絡むなど、不安定なプレーを見せた時期は確かにあったが、今回の4連戦では怪我人が続出した守備陣の中で誰よりも頼りになる存在だった。

「今回、4試合すべてに出たことに関しては正直、ポジティブにとらえていますし、自分自身、成長を感じていますけど、今までも自信を失ったことないですし、自分がやれると思ってずっとここに来ていました」

 批判に晒されたこともある。ただ、瀬古は正面から受け止め、そして乗り越えた。所属するル・アーヴルで高く評価され、まさしくチームを背負う一人になっている。フランスの地で膨らんだ自信は、代表でのプレーにも表れていた。

「それ(ミス)って自分が成長するためのものであって、もちろん批判とか一杯されましたけど、そういう経験があったからこそ、今こういう風にいいパフォーマンスできていると思います。もちろん、これからまたああいったミスをするかもしれないですけど、自分の成長の過程だと思ってやっていきたい」

 守備の中心としての自覚がそうさせるのだろう。この日の失点場面について、端から見ると瀬古が関与したとは思えないが、自分事としてとらえ、反省を口にした。

「最後の局面で言えば、(中野)就斗が戻ってきていないことを自分がちょっと確認していなかったし、あそこのパスコースを自分が限定できれば、ああいうシーンはなかったと思います。そこは非常に悔やまれるシーンでした」

 北中米ワールドカップを終えて、リスタートとなった今回の活動で、瀬古が示した守備の安定感とビルドアップ能力、何より最終ラインにおける存在感は最大の発見と言っていいかもしれない。

 来年1月のアジアカップでは板倉滉が所属クラブの事情もあり、不在となる可能性がある。故障を繰り返している冨安健洋も、万全のコンディションで大会に臨めるかは未知数だ。そんな中、瀬古が守備の柱としてフル稼働した意味は大きい。


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