上写真=日本は佐野海舟が鮮やかな先制ゴールを決めて吠えた!(写真◎JMPA毛受亮介)
■2026年6月29日 北中米ワールドカップ・ラウンド32(ヒューストン)
ブラジル 2-1 日本
得点:(ブ)カゼミーロ、ガブリエウ・マルティネッリ
(日)佐野海舟
コンパクトな守備で苦しめたが…
カナリア色に染め上げられたスタンドで、ブラジルのプレーのたびに歓声があがる状況でも、ニッポンコールを受けた選手たちは勇敢で冷静だった。
序盤はハイプレスを仕掛け、ブラジルのミスを誘発。ただ、さすがは「王国」、体の強さと確かな技術でじわじわと日本ゴールに迫っていく。13分にはマテウス・クーニャの際どいシュートとその後のセットプレーで迫った。
日本は15分に鎌田大地がゴール左からのFKで狙うが、壁に阻まれた。ほかは我慢の時間が長く続くが、それも想定内。
すると29分、そのときがやって来た。
一度奪われるもののすぐに守備に回り、中盤でダニーロの横パスを引っ掛けたのが佐野海舟。そのまま前に持ち運び、カゼミーロの守備の緩さを突いて突き進んでペナルティーエリア手前から右足でシュートを放つと、ゴール左に突き刺さった。
ブラジルは変わらず押し込むが、日本がコンパクトな守備で対抗、パスコースを消されたブラジルの選手たちが困惑するシーンも増えていった。前半の終盤には、鎌田を中心に右に左にパスを回してブラジルを自陣に釘付けにする時間もあった。
日本が1点のリードで後半に入ると、ブラジルがさらに圧力を高めてくる。左右からファーへ落とすクロスを多用して連続してビッグチャンスを作っていく。
すると、56分、左からガブリエウ・マガリャインスが右へクロスを送り、カゼミーロがヘッドでたたき込んで、ブラジルが同点に追いついた。
さらに押し込むブラジルに対し、日本はなかなか押し返せないが、66分に左右のウイングバックを代えて菅原由勢と鈴木淳之介を投入、クロスの出どころと逆サイドのポイントを抑える手当てをした。さらに、田中碧とワールドカップデビューの町野修斗を78分に送り込み、整え直した。
ところが、悪夢が待っていた。90+5分、日本がクリアしきれずに奪われて、最後はブルーノ・ギマラエスのパスからガブリエウ・マルティネッリのシュートをGK鈴木彩艶が触るが、右ポストの内側をたたいてゴールに転がり込んだ。
最後は小川航基を投入して1点を奪いに出るが、無情にもこのままタイムアップ。またしても決勝トーナメント1回戦の壁を破れず、日本の「新しい景色」を見る挑戦は終わった。
