サッカー日本代表は現地25日(日本時間26日・8時)、北中米ワールドカップのグループステージ第3節、スウェーデン代表戦に臨む。すでに勝ち点4を得ている日本は、ラウンド32以降の日程と対戦相手を見据えながら、選手を起用することも必要となりそうだ。

上画像=スウェーデン戦に臨む日本代表の先発予想フォーメーション

3月スコットランドが今回の布石?

 第3戦・スウェーデン戦のテーマは『いかに主力を休ませつつ、勝ち点をしっかり得るか』になる。第1戦のオランダ戦から第2戦のチュニジア戦までは中5日。第2戦から第3戦も中4日の間隔で試合に臨むことができたが、第3戦からラウンド32までは、1位、2位抜けの場合は中3日しかない。しかも2位抜けなら次戦はヒューストン開催でベースキャンプのナッシュビルから比較的近いが、1位ならメキシコのモンテレイでやや遠くなる上に、暑さへの懸念もある。そして3位抜けの場合はニュージャージー(ニューヨーク)など複数の候補地があり、いずれも長距離移動になる可能性が高い。

 目の前の一戦一戦に集中することは大前提ではあるものの、決勝から逆算して大会の進め方をプランニングしている日本は、当然ながらスウェーデン戦以降の戦いも見据えて臨むことになるだろう。意図的に2位を狙うようなことはないにしても、過酷なスケジュールを踏まえ、選手を『賢く』起用することが求められる。

 ここまでの2試合でフル出場しているのは佐野海舟、伊藤洋輝、鈴木彩艶の3人。とりわけフィールドプレーヤーでタフな役割を担う佐野と伊藤をいかに休ませるかは、今後に向けた重要なミッションになる。他にも消耗が激しいウイングバックの堂安律、中村敬斗のコンディションをいかに保つかも、第3戦の大きなポイントだろう。

 これらの条件を考慮した上で想起されるのが、3月に行われたスコットランド戦の戦い方だ。スタートは代表歴の浅い選手たちを積極的に起用し、終盤に主力組を投入して勝ち切った、あの試合である。

 W杯という特別な舞台ではあるものの、森保一監督は前節、5枚の交代枠をしっかりと使い切り、鈴木淳之介、鈴木唯人、瀬古歩夢、後藤啓介ら“W杯初出場組”をピッチに送った。それはスウェーデン戦への布石だったようにも映る。スタートから抜擢するか、あるいは途中投入で長めのプレー時間を与えるのか、その見極めは難しいが、いずれにせよ個々のプレー時間に配慮した割り切りが必要になる。

 以上の点を踏まえ、スウェーデン戦のスタメンを予想したい。
 
 GKは3戦続けて鈴木彩艶とした。オランダ戦で2失点したものの、安定したセービングに対する指揮官の信頼は揺るぎない。最終ラインとの成熟した連係を考えても、背番号1を背負う守護神が今回もゴールマウスに立つはずだ。

 DFは右から渡辺剛、谷口彰悟、鈴木淳之介の3バックと予想。左CBには瀬古や、板倉滉が引き続き務める可能性もあるが、今回は昨年10月のブラジル戦で逆転勝利を経験したセットで臨むとみる。冨安健洋や板倉は、次戦(ラウンド32)でのフル稼働に向けて調整させるのではないか。

 ボランチはチュニジア戦と同様に田中碧、佐野海舟のコンビでスタートすると予想。ただ、初戦から出ずっぱりの佐野は、展開次第で早めに瀬古にスイッチすると思われる。ウイングバックは右に菅原由勢、左には前田大然を配置。堂安と中村敬斗をしっかり休ませつつ、万が一劣勢になった場合やスコアを動かしたい局面での「切り札」としてベンチに控える形だ。

 2シャドーは右に鈴木唯人、左に鎌田大地をチョイスした。チュニジア戦で試運転を済ませた鈴木唯と、チームの軸として外せない鎌田が攻撃を牽引することになる。久保建英が左ヒザの負傷で欠場中のため、今回も鎌田はボランチではなく、1列前でプレーすると予想した。シャドーには他にも町野修斗や後藤啓介ら候補はいるものの、彼らは日本がリードした展開で投入されるのではないか。スコットランド戦のように若手を先発させて主力にバトンを繋ぐ形ではなく、「主力で先手を取り、若手で逃げ切る」という現実的なプランを実践するとみる。

 1トップは、上田綺世と予想する。チュニジア戦で2ゴールを挙げた勢いそのままに、引き続き前線に立つ。右の菅原との相性を考えれば小川航基の先発も魅力的だが、途中出場からでも確実に仕事ができる小川は、まずはベンチに温存するはずだ。

「もちろん3位通過になる可能性もありますけど、あくまでも勝利を目指して戦うというスタンスで試合を迎えたいと思います。決勝トーナメントでは、中3日も出てきますが、この試合で勝利するために、今のベストメンバーを組んで戦いに挑むことを考えています」

 試合前日の公式会見で、森保監督はこのように語り、あくまで「ベスト」で目の前の勝利をつかみに行く姿勢を強調した。現時点で勝ち点4を獲得している日本は、決勝トーナメント進出をほぼ手中に収めている。その状況下で、指揮官はどのような「今のベスト」を組み上げるのか。その手腕とともに、注目される。

取材◎佐藤景【現地】

画像: スウェーデン戦の前日会見に登壇した森保一監督(写真◎JMPA毛受亮介)

スウェーデン戦の前日会見に登壇した森保一監督(写真◎JMPA毛受亮介)


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