北中米ワールドカップ(W杯)のグループステージ第2戦が現地6月20日(日本時間21日・13時)に行われ、日本代表はチュニジア代表と対戦する。直前で監督が交代したチームはどのように戦ってくるのか。

日本に大胆さと慎重さが求められる一戦

画像: スウェーデンとの初戦に臨んだチュニジアの先発メンバー(写真◎Getty Images)

スウェーデンとの初戦に臨んだチュニジアの先発メンバー(写真◎Getty Images)

 前日記者会見でもルナール監督はサッカーの中身についてほとんど言及しなかった。やはりコメントの中心は「意志」や「気持ち」に関するもので、「もし明日の試合に勝てないと思えば、家に帰った方がいい」と言い切ってもいる。戦術を落とし込む時間的な余裕がなかった以上、まずは日本戦に向けた心構えをしっかりと共有しておくのが重要ということなのだろう。

「私は選手たちに言った。この日本と対戦するには、チーム全体で完璧でなければならないと。日本を尊重し、敬意を払うが、恐れてはいけない。そして、私たちに与えられた時間は限られている。言い訳は通用しない。私たち自身の内なる力を引き出し、スウェーデンで失望した国民に笑顔と希望を取り戻すことができる試合を成功させなければならないんだ」

 そして、チュニジアを応援する人々に対して力強いメッセージも送った。

「今を生きることが大切だ。私たちを支え、信じ、希望を持ち続けなければならない。そして、私たちが持つべき誇りと答えは、このチームを応援する多くの人々に笑顔を取り戻させるもの。私たちは自分たちの責任をしっかりと自覚している。決してそれを忘れているわけではない。取り戻すべき闘志がある。その闘志が結果を変えることを願っている。言葉は簡単だから今こそ行動の時。そして、その行動はまさに明日求められる」

 フランクフルトで堂安律と同僚の主将エリエス・スキリ(初戦で失点に直結するミスを犯して批判を浴びている)や、大会直前にチュニジア代表入りしたラニ・ケディラ(サミ・ケディラの弟)、さらにはプレミアリーグで活躍するハンニバル・メイブリなど、とりわけ中盤にはタレントが揃っている。

 全体的に長身で大柄な選手も多く、左サイドバック(またはウィングバック)のアリ・アブディやハンニバルが蹴るセットプレーにも強い警戒が必要だ。両サイドバックが投げるロングスローにも集中を保って対処しなければならない。

 監督が交代になったからといってチュニジアに崩壊の予兆はない。ルナール監督が「トップアスリートとして、正当な批判を受けた時には、自分の内面の深いところから力を引き出さなければならない。批判がこの試合に関しては正しかったことを認めつつも、チーム状況を変えるための力を見つけたことを示さなければならない」と述べたように、モチベーションと一体感を取り戻して日本に襲いかかってくるだろう。

 森保ジャパンにとっては試合運びにおける慎重さと大胆さの両立が求められ、一瞬の油断や判断ミスが命取りの極めて難しい一戦になるはずだ。

文責◎舩木渉


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