上写真=名手ファンダイク(左)をかいくぐって上田綺世が狙った前半のビッグチャンスは見ごたえがあった(写真◎JMPA毛受亮介)
■2026年6月14日 北中米ワールドカップ・グループステージF組第1節(ダラス)
オランダ 2-2 日本
得点=(オ)ファンダイク、サマーフィル
(日)中村敬斗、鎌田大地
「すごくポジティブな結果」
オランダ1部リーグ「エールディビジ」の得点王が、オランダに挑む。上田綺世は自信を持ってこの一戦に臨んだ。
「2回リードされた中でしっかり落ち着いて、チームとして勝ち点をもぎ取れたのは、すごくポジティブな結果だったと思います」
ファンダイク、サマーフィルにゴールを許したものの、そのたびに追いついて手にした粘りの勝ち点1。その事実は、慌てずに落ち着いて自分たちのプレーを出せた充実感につながる。一方で、センターフォワードとしてはもっとできたはずだという思いも強い。
「試合を通して、自分たちで引いて相手にボールを握られているような時間帯が長かった。意図的にそういう局面を作っていた部分ももちろんありましたけど、なかなか相手のスペースを突いたり自分が収めたりするのも難しくて、攻撃の起点になるのはそう多くはできなかった」
それでもビッグチャンスは作った。
28分、右サイドで堂安律が起点になったときに右裏のスペースに走った動きでファンダイクを引き連れた。これで中央を空けさせて、そこに前田大然が入ってきてポストになると、後ろに落として中村敬斗がもらい、さらに後ろに戻して伊藤洋輝のミドルシュートにつながった。おとりになって味方を生かす好プレーだ。
45分には自ら狙う。一歩下がってから右前に出る絶妙のアクションでファンダイクを惑わせて鎌田大地のパスを引き出すと、右足で強烈なシュート。ニア上を狙いながらわずかに外れたが、ハイレベルな駆け引きとコンビネーションを生かした。
75分には小川航基が入って2トップになって、前線に厚みを増す戦いも見せた。それが終盤に押し込む遠因になって、最後の同点ゴールにもつながっていく。
「チームとして手応えを得られた部分もあったし、この勝ち点自体がグループステージを通してすごく大きなものになると思うので、次に向かってポジティブにまた準備していきたい」
前回カタール大会では、グループステージ第2戦の前半45分のみのプレーだった。あれから3年半で成長して自他ともに認めるエースになった背番号18が、続くチュニジア戦、スウェーデン戦でまず狙うのは、ワールドカップ初ゴール、そして勝利である。
