サッカー日本代表は31日、東京・国立競技場でアイスランド代表とテストマッチを行った。北中米ワールドカップ前、国内最後の試合であり、「勝ってW杯の機運を高めたい」と森保一監督が話していた一戦は、日本が1ー0で勝利を収めた。

上写真=決勝点をスコアした小川航基(写真◎毛受亮介)

■2026年5月31日(日) 国際親善試合(観衆62,212人/@MUFG)
日本 1−0 アイスランド
得点:(日)小川航基

画像: ■2026年5月31日(日) 国際親善試合(観衆62,212人/@MUFG) 日本 1−0 アイスランド 得点:(日)小川航基

陣形変更で勝利をつかみ取る

 前半3バックの中央で先発した吉田麻也は森保監督が戦前に説明していた通り、10分あまりで交代。相手のアイスランドも敬意を表し、ガード・オブ・オナーをつくる中、スタンドからは万雷の拍手が降り注いだ。

 吉田に代わってピッチには伊藤洋輝が登場すると、それまで左ストッパーを務めていた板倉滉が中央に移り、左に伊藤、右に冨安健洋の3バックを編成した。指揮官はケガやシーズンを通してプレーできていない選手については、コンデイションを上げてもらう狙いから長い時間プレーさせたいと話していたが、冨安も板倉も、そして伊藤もコンディション確認だけに留まらず、安定感を示した。

 後半アディショナルタイムにピンチを招く場面もあったが、局面の争いでは常に優位な状況をつくり、相手にまさっていく。ただ一方で、攻撃に関しては、前半はやや低調な面が見られた。何度かゴールに迫ったものの、最終局面で呼吸が合わないシーンも散見。前半アディショナルタイムに右シャドーの久保建英が左サイドに進出して数的優位な状況を生み出し、久保→伊東純也→久保→中村敬斗とつないで、最後は左からのクロスを冨安が狙うという連係を見せた。だが、ネットを揺らすことはできなかった。

 0−0で迎えた後半、日本は4人を入れ替えてゴールを取りにいった。注目は遠藤航に代わってボランチに入った瀬古歩夢。所属するル・アーヴルで務めたことがあるものの、代表では初めて同ポジションでプレーした。

 51分に左CKから板倉が狙ったシュートは、相手GKが弾いたボールがアイスランドの選手の手に当たったようにも見えたが、PKの判定とはならず。日本が攻め込むシーンが見られたが、逆に攻め込まれるシーンも見られようになり、60分過ぎからしばらくは一進一退の攻防が続いた。

 スコアが動かない状況が続くと、日本は後藤啓介と塩貝健人を投入し、フォーメーションも瀬古が1ボランチ(アンカー)を務める3−1−4−2に変更。攻めの比重を増して点を取りにいった。

 待望のゴールが生まれたのは、88分のこと。菅原由勢が右サイドから送ったクロスを小川航基がニアでヘッド。事前の取材で「点を取る自信がある」と言い切っていたストライカーが、試合終了間際に有言実行してみせた。

 日本にとって幸運だったのは、選手交代のボードが掲げられてから10秒以内に交代選手がピッチに入るという新ルールに抵触したため、アイスランド側の選手が1分間、入れなかったことだ。一人多い状態になっていた時間帯に、日本は勝ち越しに成功した。

 W杯本番を見据えるなら、この日のアイスランドはチュニジアのようでもあり、スウェーデンのようでもあった。守備に軸足を置きつつ、カウンターを繰り出す戦いぶりに、日本は大いに苦しめられた。それでも最後は交代選手がゴールに絡む選手層を示し、勝ち切った。久保は試合後、その点を強調した。

 快勝でも大勝でもないものの、W杯前、国内最後のテストマッチにきっちり勝利。『壮行試合』を終えた日本は2日後、事前キャンプ地、メキシコ・モンテレイへ向かい、8日にアメリカ・ナッシュビルに移動して、現地14日の大会初戦、オランダ戦に備える。


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