上写真=2年ぶりに代表活動に参加した冨安健洋(写真◎佐藤景)
没頭しきれない部分があった
2組に分かれて行ったボール回しも、その後、狭いエリアで実施したやや負荷の高いミニゲームも、冨安は全メニューをしっかり消化した。「いい感じです」。コンディションに不安は無さそうだ。
「トレーニングに入る前まではちょっとそわそわしていたというか、変わっている部分とかもありましたから。でも練習に入っちゃえばしっかり集中してみんなと楽しく参加できたかなと思います」
思えば2022年カタール大会もベストコンディションで臨めたわけではなかった。2024年1月のアジアカップにしても、それは同じ。この夏の北中米大会も、クラブでフルシーズンを戦って臨むわけではない。
だが、冨安は自信を持って活動に合流した。
「長い道のりだったなっていうところは間違いなくあって、ワールドカップのメンバーに入るまでにいろんなことがあったっていうのを忘れずに、いい意味で、ですけど、ここにいるのは当たり前じゃないっていう意識を持って毎日過ごしたいなっていう風に思います」
カタール大会は3試合に出場したが、先発したのはラウンド16のクロアチア戦の1試合のみ。初戦のドイツ戦は後半から、3戦目のスペイン戦は後半途中からの出場で、本人にはやり切ったとの思いはない。だからワールドカップにかける思いは強い。
「まずは楽しめる、終わった後に楽しかったなって思える大会にしたいなって思っています。前回は正直、楽しいと、終わった時に楽しかったなっていう風には思わなかったんで。そういう大会にしたいと思います」
「気をつかいすぎていたというか。なんか没頭しきれてなかった部分はあったんで。なので、そこはちゃんと言いたいことを言って、特に何も考えず、無の状態で入れるような大会にしたい」
勝つために、すべてを注ぐ。並々ならぬ覚悟を持って、冨安は帰ってきた。
