上写真=第2期森保ジャパンで主力としてチームを牽引してきた三笘薫(写真◎Getty Images)
本人が一番つらい思いでいるはず
三笘薫は北中米ワールドカップに向かう日本代表メンバーから外れた。今月9日のプレミアリーグ、ウルブス戦で左太もも裏付近を痛めて途中交代。負傷の程度が心配されていたが、メンバー発表会見に臨んだ森保一監督によれば「今大会期間中には復帰は難しいと、メディカルからの報告を受けて」判断。選出を見送ることになった。
前回のカタール大会で日本は延長PKまでもつれたラウンド16のクロアチア戦で、三笘は2人目のPKキッカーを務め、相手GKにストップされた。結局、チームは1−3で敗れることになったが、試合後はあふれる涙を押さえきれず、リベンジを誓った。
しかし三笘は今回、再びW杯の舞台に上がり、雪辱を果たすことができなくなった。その無念を慮り、指揮官は言った。
「これまでの活動の中で三笘がチームの大きな存在だったということは、日本代表を応援してくださってる方々のも認識していると思います。なので、そういった意味では、いろんな方がチームとしてマイナス要因、あるいは圧力は少し下がると感じるところはあるかもしれません。冷静に考えれば、彼はチームを本当に牽引してくれる活躍をしてくれていましたし、日常の所属チームも世界トップのプレミアリーグで素晴らしいプレーをして存在感を見せてくれている。そういう意味では、チームにプラスアルファの力を与えてくれていたのは間違いない」
「本当に大きなケガを負っていた。ワールドカップに向けて自分の力を最大限に伸ばしてチャレンジした中で、日本代表として戦ってチーム力を上げるという思いを持って日常から、そして代表活動で全力を尽くしていたので、本当にこれまでのチームへの貢献に感謝したいと思います。誰が一番(W杯に)行きたいのかといえば、本人が一番行きたいはずですし、つらい思いでいると思いますので、彼には少しでも落ち着いて、早く自分が思い切ってプレーできると思えるような状態に戻ってほしいなと思います」
ただ一方で、森保監督は誰か一人の選手に依存するようなチームを作りをしてこなかったということも強調した。
「しかしながら、例えば去年のブラジル戦は三笘がいなかった。親善試合ですが、勝つことができたという部分においては、チームのコンセプトでもある誰が出ても勝つ、誰が出ても機能するというところで、チームの総合力で戦っていくというところをこれまでもやっています。今日もそうですが、その時のメンバー、遠征(に招集した選手)がベストということで、今回のワールドカップに向けても招集し、選んだ選手がベストの選手だと思っています。誰かが欠けた部分はあっても、総合力でチームを勝っていくというところを、ワールドカップでも結果をもって皆さんに見ていただければと思っています」
指揮官は明言しなかったが、左シャドーと左ウイングバックを兼任することが期待されていた三笘の不在によってメンバー入りを果たした選手が当然いるはずだ。その選手も含めて、全員が三笘、さらには南野拓実らケガによって選外となった選手の思いを背負って北中米大会に向かう。もちろん、目標も変わらず「優勝」を目指す。

メンバー発表会見に登壇した森保一監督(写真◎サッカーマガジン)
