サッカー日本代表は現地31日、『KIRIN WORLD CHALLENGE 2026』でイングランド代表と対戦する(日本時間4月1日3時45分開始/@ウェンブリー・スタジアム)。欧州予選を全勝&無失点という圧倒的な強さで突破し、北中米ワールドカップ出場を決めたイングランド代表とはどのようなチームなのだろうか。

セットプレーの向上に取り組む

 欧州予選でのイングランドは8戦全勝、22得点無失点という圧倒的な成績を残した。ケインやコール・パーマー、ベリンガム、フォーデン、ライスら世界屈指の名手たちだけでなく、ゴードン、ロジャーズ、アンダーソン、オライリー、コビー・メイヌーら新進気鋭の若手有望株も台頭。今回のシリーズに向けて招集された35人(+辞退した2人)なら誰が選ばれても優勝候補のチームを作れる超一線級のタレント集団である。

 そのうえW杯予選を通して戦術の練度も高まった。トゥヘル監督は4-3-3もしくは4-2-3-1を基本システムとしつつ、ビルドアップ時に3-2-5や時には2-3-5にも可変する超攻撃的なスタイルを確立している。欧州予選では組織的なハイライン&ハイプレスと攻守の切り替えの強度でアルバニアやアンドラ、ラトビア、セルビアといった国々を蹂躙してきた。

画像: 北中米W杯で優勝候補の一つに数えられるイングランド代表。率いるのはドイツ人のトゥヘル監督だ(写真◎Getty Images)

北中米W杯で優勝候補の一つに数えられるイングランド代表。率いるのはドイツ人のトゥヘル監督だ(写真◎Getty Images)

 すでに本番仕様の戦い方が出来上がりつつある中、指揮官は3月シリーズのテーマの1つに「セットプレー」を掲げていた。「フィジカル重視の時代を有利に活用しなければならない」と、イングランドの強みをW杯で勝ち上がるための取り組みに結びつける考えだ。

「セットプレー、フリーキック、コーナーキック、そしてスローインが非常に重視される時代です。そして、プレミアリーグでは他のリーグよりもフィジカルが試合において重要な要素となっています。それが現実です。セットプレーは戦術の一部ではありますが、我々の戦術の主要な部分ではありません。とはいえ、特にノックアウト方式の大会では、セットプレーは欠かせない要素になります。

セットプレーをどう守り、どう攻撃して有利にするか、しっかりとしたプランを立てる必要があります。W杯前の最後の試合で、試合の流れを変える方法、試合に影響を与える方法、試合をどう展開させるかを常に意識しておかなければならない。それが今の我々のやり方です」

 実際にイングランド代表はウルグアイ戦でセットプレーから先制点を奪った。81分、パーマーが蹴ったコーナーキックをニアサイドでカルバート=ルーウィンが逸らすと、ファーサイドにホワイトが詰めてゴールに押し込んだ。

 カルバート=ルーウィンは71分にもパーマーのフリーキックに頭で合わせて惜しいシュートを放っている。トゥヘル監督が重視するセットプレーからこうした決定機がいくつも生まれたのは、偶然ではないだろう。

 おそらく日本戦でも“ガチ”のメンバーにW杯本大会を意識したセットプレーを仕込んでくる。サムライブルーにとって世界の舞台で課題になりがちなフリーキックやコーナーキックの守備が大いに試される一戦となるに違いない。

 森保ジャパンにもイングランド代表選手たちと同じような競争環境でプレーするタレントが増えてきてはいるが、個々のクオリティに目を向ければまだ完全に追いつけているとは言い難い。

 そうした中で最高クラスの個と組織を兼ね備える相手にどこまで食らいついていけるか。そして、フィジカルの優位を生かした戦術の一部として組み込まれるセットプレーでも対抗していけるか。サッカーの聖地で行われる一戦は、世界一を目指す日本代表が壁の高さを知るための絶好の機会となる。

文責◎舩木渉


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