サッカー日本代表の瀬古歩夢が現地27日、ハムデン・パークで行われたスコットランド戦の前日練習後に取材に応じた。1月末に肋骨を骨折し、復帰したばかりだが、北中米W杯のメンバー入りに向けて強い思いを口にした。

上写真=前日練習後に取材に応じた瀬古歩夢はスコットランド戦のイメージができていた(写真◎青山知雄)

速攻フルで出るとは思わなかった

 瀬古歩夢は今年1月30日のリーグ・アン第20節RCランス戦で、味方GKと交錯して肋骨を骨折した。当初は長期離脱も懸念されたが、わずか3試合の欠場を経て、2月28日の24節パリSG戦で復帰。いきなりフル出場を果たした。本人も認める並外れたタフさで、驚異の早期復帰を実現させた。

「早く治ればいいなと思っていたんですけど、よく折れている人に聞いたら、みんなが『肋骨は気合や』っていう風に言われていたので。気合にできひんぐらい、最初に折れたときは痛くて。ただちょっとひっついて痛みが収まったから、『まあいけるかな』って復帰したんですけど。速攻、フルで出ると思ってなかった(苦笑)。まあ順調にいけているかなとは思っていますね」

 さすがに気合だけで完治することはないだろうが、本人の強い意欲とチーム事情が瀬古の復帰を早めたのは確かなようだ。

「元々タフなんで。その辺は、骨1本ぐらいじゃあという気持ちでいたんですけど、痛すぎて3試合ぐらい、さすがに欠場させてもらった。そこからね、チームのためになればいいかなと思ってやっていました」

 すでに骨に痛みはなく、北中米W杯のメンバー選考において極めて重要な今回のイギリス遠征にも間に合った。

「森保(一)さんとは(東京)オリンピックからずっとやっていますし、オリンピックでは出場機会がなかったので、『その次、目指すのはW杯だ』と自分に言い聞かせてやってきました。そのチャンスが目の前にある中で、自分がどれだけ監督に、いいインパクトを与えられて、チームのために必要とされる選手になるか。それを最後の、この遠征で示せればと思っています」

 所属するル・アーヴルでは一時期アンカーを務めていたが、現在は再びセンターバック(CB)として定位置をつかんでいる。代表では冨安健洋、安藤智哉、町田浩樹らCBに怪我人が相次いでいるだけに、最終ラインのマルチな才能を持つ彼の価値を証明する格好の機会となる。スコットランド戦に向け、出番が来れば勝利のためにプレーするイメージはできている。

「スコットランドは守ってカウンターとか、長いボールを蹴ってくると思うので、その辺は後ろがどれだけはね返せるかの戦いになる。なので後ろが集中してやれればいい。(相手の)3トップともプレミアリーグでやっている選手なので、非常にタフな戦いになると思いますけど、それを抑えれば、より自信になるし、そこはしっかりやっていきたい」

 今回の連戦は、瀬古にとって本大会へ続く扉をこじ開けるための戦いだ。持ち前のタフさと、フランス1部でレギュラーを張る自負を、敵地のピッチで体現する。

取材◎佐藤景[現地]


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