サッカー日本代表は現地25日、イギリス遠征2日目のトレーニングを行った。取材に応じた中村敬斗は、スコットランド代表、イングランド代表と対戦できる今回の遠征の意味と自身の現状について冷静に語った。

上写真=公開されていた時間帯のメニューではウイングバックを務めていた中村敬斗(写真◎青山知雄)

シャドーでもウイングバックでも

 今回のイギリス遠征は、北中米ワールドカップに向けてチームの強化の機会であるとともに、選手にとってはメンバー入りに向けたサバイバルの場でもある。中村敬斗は、自身の現状を踏まえて危機感をつのらせていた。

「本当にW杯前、最後の活動で大事だと思っていて。やっぱり普段、基準がちょっと低いところでやっているのもあるから11月から3月まで結構、(期間が)開いたんで、自分の中でいろいろ思うこともあったし、うまくいかなかった。モチベーション的にも結構、保つのは色々大変だったんで。本当に3月の代表が待ち遠しかったんで。まずは選ばれて本当にうれしいです」

 所属するスタッド・ランスはフランス2部リーグを戦うが、代表でポジションを争うライバルたちとは、リーグのレベルという点で劣ることを理解している。その中でいかに自分を高めていくか。代表常連組である中村だからこその苦悩があった。

「もちろんリーグ1に上がるのを目標にやっていましたけど、よりレベルの高い環境でやりたいというのは正直、自分自身、思っています。そういった意味で、いま自分のいる立ち位置と野心は少しずれている。そういうところでやっぱりモチベーションを保つのは大変な1年で。リーグ戦6試合残っていますけど、ぶっちゃけ、自動昇格は結構難しいので(28節時点で5位)、でもプレーオフを目指して頑張っている感じですね」

 今回は南野拓実と久保建英が不在で、左ウイングバックだけではなく、シャドーで起用される可能性もある。そのことについては「元々はウイングなんで、それがシャドーかウイングバックってところで、いまはウイングバックをやっていますけど、自チームでは3バックになって3―5―2の2トップをやったりもしているし、中でやることも多いので、(ポジションは)どっちでもいいかなと思います」と、起用されたポジションで特長を出したいと話した。

「ワールドカップ本戦で、やっぱり強い相手とは必ず戦うと思うので、選ばれることは大前提として、そこに向けてアピールすることが、個人としても必要。自分がイングランドとスコットランドという、ワールドカップに出る相手にどれだけのプレーをして、通用するのかを試せる機会になる。すごく大事な2試合になると思います」

 所属チームの状況が変わっても、コンスタントに代表に名を連ねてきたのは、それだけ重要な存在ということでもある。中村はイギリス遠征で改めて自らの価値を証明し、北中米行きを確実なものにするつもりだ。


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