サッカー日本代表は18日、『キリンチャレンジカップ2025』でボリビア代表と対戦する(19時15分開始/@国立競技場)。南米予選を7位で通過し、来年3月の大陸間プレーオフで北中米ワールドカップ出場権獲得を目指すボリビア代表とはどんなチームなのだろうか。

上写真=北中米W杯の南米予選を7位で終え、来年3月の大陸間プレーオフに臨むボリビア代表(写真◎Getty Images)

監督交代を機にV字回復

 ボリビアはまだ北中米W杯への切符をつかむ可能性を残している。来年3月に開催予定の大陸間プレーオフを勝ち抜けば、1994年のアメリカ大会以来、32年ぶり4度目のW杯出場を果たすことができる。

 最後に出場したアメリカW杯でボリビアを率い、のちに横浜マリノス(現横浜F・マリノス)の監督も務めたハビエル・アスカルゴルタ氏は11月14日に72歳で亡くなった。スペイン人ながら長くボリビアサッカー界に貢献し、英雄的に慕われる名将に縁のある2つの国がこのタイミングで対戦することには運命的なものを感じざるを得ない。

「アスカルゴルタ氏はボリビアサッカーに大きな変化をもたらした方です。彼の家族にお悔やみを申し上げるとともに、彼が残してくれたボリビアサッカーにおけるレガシーを私たちが引き継いでいかなければいけない」

 17日に行われた日本戦の前日記者会見でそう述べたオスカル・ビジェガス監督は、改めてW杯への強い想いも口にした。

「ボリビアが最後に出場した1994年のW杯もアメリカで行われた大会でしたので、ぜひ、今回、再びアメリカで開催されたいW杯に戻りたいのです」

 南米予選では大いに苦しんだ。ビジェガス監督が就任する直前まで、ボリビアは開幕からの6試合は1勝5敗で下から2番目の9位に沈んでいた。

 それまでに喫した14失点はダントツの最多で、南米予選の間に開催された2024年夏のコパ・アメリカは3戦全敗でグループステージ敗退。その大会直後、かつて鹿島アントラーズも率いたアントニオ・カルロス・ザーゴ監督が成績不振の責任を問われて解任されると、後任としてビジェガス監督に白羽の矢が立った。

 ユース年代の育成やアシスタントコーチとしての経験は豊富ながら、トップレベルでの監督としての実績はほとんどなかったビジェガス監督だったが、就任とともにボリビアを見事に立て直した。

 南米予選で指揮した12試合の成績は5勝2分5敗。序盤の6試合でわずか1勝だったチームを躍進させ、最終節ではホームに迎えたブラジル代表に1-0で勝利。他会場で敗れたベネズエラ代表を最後の最後で抜き去り、7位で大陸間プレーオフへ進む権利を手にするに至った。


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