サッカー日本代表は18日、『キリンチャレンジカップ2025』でボリビア代表と対戦する(19時15分開始/@国立競技場)。南米予選を7位で通過し、来年3月の大陸間プレーオフで北中米ワールドカップ出場権獲得を目指すボリビア代表とはどんなチームなのだろうか。

崩しのキーマンは右ウイング

画像: 攻撃のキーマンとして期待されるミゲル・テルセロス(写真◎舩木渉)

攻撃のキーマンとして期待されるミゲル・テルセロス(写真◎舩木渉)

 そんな中で注目すべきタレントは、右ウイングのミゲル・テルセロスだ。ブラジル2部の
アメリカ・ミネイロでリーグ戦25試合に出場し、7得点5アシストを記録しているレフティーは、
21歳の若さながらボリビア代表でも29試合の出場歴を持ち、崩しのキーマンとなっている。

 南米予選ではチーム最多の7得点を挙げ、最終節のブラジル戦ではアリソン・ベッカーから
PKで決勝点を奪ってボリビアを大陸間プレーオフ進出に導いた。10月のロシア戦(●0-3)では右サイドからのカットインで6人のディフェンスを置き去りにし、ゴールにこそならなかったものの惜しいミドルシュートを放つなど、“ミゲリート”は俊敏性とテクニックを活かした突破力で存在感を発揮している。

「若い選手たちは非常に意欲に満ちていますし、大陸間プレーオフに向けて、そしてW杯出場に向けて夢を抱いています。チームスタッフやボリビアの国全体も同様の雰囲気に包まれているんです」

 テルセロスをはじめとした未来を担う若手たちに期待を寄せたビジェガス監督は、記者会見の最後にこんなことを言っていた。

「アスカルゴルタ監督が残したボリビアの人たちの間では有名なフレーズがあります。『サッカー選手がプレーする時は、その選手が人生をどう生きたかによってプレーが変わる。どのようにプレーするかによって人生の送り方も変わる』と彼は言いました。そういったところからも私は多くを学んでいます。もちろん彼とは接点はありましたし、何度かお会いしてお話をさせていただいたこともあります。何年か前に私が母を亡くした時には非常に温かいサポートをしていただきました。人間味のある監督で、ボリビアでは非常に愛された存在です」

 ボリビアは過去3度の対戦で一度も勝ったことのない日本をアウェーの地で破り、アスカルゴルタ氏に勝利を捧げることができるだろうか。来年3月の大陸間プレーオフではアジアの国と対戦する可能性もあるため、ここで勝って自信をつかめれば、ラストチャンスに向けて大きく勢いに乗れるはずだ。

文◎舩木渉


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