サッカー日本代表は16日、千葉県内でボリビア戦(18日/@国立競技場)に向けてトレーニングを行なった。板倉滉は新しい選手たちが台頭する現状を歓迎し、チームのさらなる成長に対する期待を口にした。

上写真=ボリビア戦で出場が期待されるDF板倉滉(写真◎青山知雄)

さらにW杯まで成長していける

 日本代表のセンターバック陣には、ケガ人が相次いでいる。だが、心配は杞憂に終わった。9月の活動以降は、渡辺剛が安定感を示し、鈴木淳之介が台頭。谷口彰悟も復帰を果たし、冨安健洋や町田浩樹、伊藤洋輝、高井幸大らの不在を感じさせないパフォーマンスを披露している。

 14日のガーナ戦をベンチから見守った板倉滉は現在の状況を歓迎した。

「自分もケガをしてしまったっていうのもあるし(10月の活動は不参加)、実際にケガ人が多い事実はありますけど、でもそこは今までと変わらずというか、試合になったらディフェンス陣は誰が出てもいいコミュニケーションをとってやらないといけない。それが必要なポジションであると思っているんで。ケガ人が出ているからこそ、いろんな選手を試しながら、実際にプレーしている選手も僕も外から見てますし、そういう選手が出てきたところは、もう間違いなくポジティブかなと思います」

 例えば、鈴木淳之介。ブラジル戦に続き、ガーナ戦でも高水準のプレーを披露し、定位置確保に名乗りを挙げている。その活躍には板倉も刺激を受けていた。

「身体能力の高さもあり、足元の技術もある。コペンハーゲンはそういう選手を大事にするチームだと思うし、それを練習から感じさせられる選手だなって。試合に入っても堂々とプレーしている姿を見ているので。そういった意味で一緒ににやれるのはすごい楽しみです」

 もちろん、板倉自身にも競争が待っていることは承知している。

「(ブラジル戦、ガーナ戦に出た渡辺、谷口、鈴木について)本当にいいプレーしているというのは外から見ていて感じてますし、前も言ったんですけど、やっぱり日本代表なんで、層が厚くないといけないし、競争がないとダメ。ただチーム内競争は常にありつつも、試合になったらやっぱりチームメイトなんで一緒に協力してやらないといけない。そういう選手がどんどんどんどん出てきているところはチームにとってもプラスですし、ワールドカップまで残り少ない期間ですけど、さらに競争っていうところは激しくなると思っています」

 センターバックに関しては新しいサイクルが始まりつつあるのかもしれない。現在の状況に冨安や伊藤たちが復帰して加わることになれば、さらに層が厚くなり、競争は激化する。

「間違いなくチームとして前回のワールドカップより成長していると思いますし、僕個人としても成長していると思います。前回大会を経験した選手が多いのもあるし、それこそそこからアジアカップだったり、最終予選だったり、いろんな大会を経験している選手が多いので、その分、代表への気持ちも自ずと変わってくる。現状に満足してる選手も1人もいないと思う。さらにW杯まで短いですけど、成長していけるチームかなと思います」

 世界一を目標に掲げるチームにとって現在の状況は歓迎すべきものだ。板倉自身も競争を続け、最高の状態で本大会に臨むことを目指す。


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