上写真=日本代表の練習に参加し、レベルの高さを実感したと北野颯太は話した(写真◎青山知雄)
アドバイスはもらいました
本人にとっても驚きの選出だった。
「最初は、(代表)候補に入っているってまず連絡を受けたときにびっくりして、選ばれたときはすごいうれしかったです」
北野颯太は率直の思いを口にした。
今夏、セレッソ大阪からオーストリアのレッドブル・ザルツブルクに移籍したばかりだが、11試合で4得点2アシストを存在感を高めている。メンバー発表会見で森保一監督は北野について「移籍しなければE-1選手権で選んでいた」と、今季のJリーグにおける北野のパフォーマンスを評価していたと明かしている。
本人も想像していなかったタイミングでの招集だが、「日本におったら味わえない経験はたくさんさせてもらっていますし、今すごい刺激的な日々を送れています」と、自身の成長はしっかり実感できていた。
代表ではどこで起用されるか、まだわからないものの、シャドーでの出番を想定し、「狭いスペースでボールを受けたり、ゴール前に入っていく最後のクオリティーだったり、そういうのを求めていきたい」と意欲を示す。同じようにセレッソからザルツブルク経由でステップアップを遂げた南野拓実ともコミュニケーションを取り、「プレーのアドバイスをもらったり、戦術のところも、ポジションも被るので、そこでの立ち位置だったり、(パスを)受けるタイミングとか、そういうアドバイスはもらいました」と今回の活動では、一つでも多くのものを吸収しようと考えている。
一方、先輩・南野も「颯太のことは見ていたし、それこそ今年の開幕戦の大阪ダービーは見ていました。練習でも今日一緒にやってみて技術が高くてザルツブルクでもプレーしていて、僕を超えていく選手だなと思います。期待しています」とエールを送った。
ブラジル戦で活躍した鈴木淳之介のパフォーマンスを見て、「刺激を与えてもらっていますし、僕自身もそういうチャンスが転がってるんやなっていう風にも思っています」とも話し、初招集ながら今回の活動でしっかりアピールを狙う。
「代表に入るまでのスピードは割といいスピードで来ていると思いますけど、海外に行くタイミングはもっと早いイメージでした。ここから」
今回の活動を機に、成長を加速させると誓う北野。目に見える結果をつかみにいく。
