上写真＝11月シリーズ初日のトレーニングで汗を流す早川友基（写真◎青山知雄）
自分がワールドカップメンバーに選ばれるためにも…
鈴木彩艶は直前のセリエAの試合（ミラン戦）で負傷し、参加を辞退。大迫敬介は今回の活動期間中に天皇杯準決勝が行われるために招集外となり、9月シリーズから引き続き招集されたＧＫは、早川友基ひとりだけという状況になった。
「ずっと代表に選ばれて、いつ（試合に）出てもいいように準備はしてますし、この環境でどれだけやれるかっていうのところを意識して毎回この代表の活動には参加しています。自分の持っている全てをここで出したいですし、誰かの代わりというよりも、自分の今の能力とか自分の良さを前面に出しながらやりたい」
今年７月のE-1選手権で初招集され、中国戦で初キャップを刻んだ。下田崇ＧＫコーチも驚いた『初の国際試合』とは思えない安定したプレーを披露した。今回の活動中に行われるガーナ戦（14日／＠豊田）、あるいはボリビア戦（18日
／国立）のいずれかでプレーする可能性は高い。
「自分がワールドカップのメンバーに選ばれるためにも、今回の結果というのが非常に重要になってくると思います。海外組とは試合をしてないので、そういうところで自分がどれだけできるかを証明して、味方に安心感を与えたいというのもあります。自分がこれだけできると、自分自身として感じたい」
所属鹿島アントラーズは、Ｊ１で首位に立つ。その要因の一つは、間違いなく早川の安定したパフォーマンスにある。代表でも同様にプレーが期待されるところ。
「ワールドカップまで集まってやれる回数は限られていると思いますし、あとは個人の選手の特徴を踏まえながら、チーム戦術だったり組織をつくることが重要になってくる。相手がこう来るから自分たちはどうやっていくのかっていうところと、自分たちの強みを出しながらパワーを使っていくところをしっかり分けながら、みんなで共通理解を深めてやっていきたい」
Ｗ杯本大会でメンバー入りするＧＫは通常３人だ。常連組がいない今回の活動は、早川にとっては改めてその力をアピールするチャンスでもある。
