サッカー日本代表は7日、10日のパラグアイ代表戦、14日のブラジル代表戦に向けて千葉県内でトレーニングを行なった。リカバリーメニューをこなした小川航基(NECナイメヘン)が囲み取材に応じ、今回の活動に臨む意気込みを語った。

上写真=トレーニング終了後、メディアの取材を受ける小川航基(写真◎青山知雄)

日本人でオランダリーグの得点王争いを

 9月シリーズの2試合、メキシコ戦とアメリカ戦で日本はただの一度もネットを揺らすことができなかった。小川航基はアメリカ戦に先発出場。72分までプレーしたが、ゴールを決められなかった。

「個人的なところもそうですけど、チームとして勝ち星をあげれなかったのが一番で。個人としても得点を奪えず、すごく悔しかった。本当に1回1回の代表活動がラストチャンスという思いでやっていかないといけないし、今回の活動に懸ける思いは人一倍強い」

 現在の代表で常連と言えるFWは、小川のほか、上田綺世、町野修斗、そして今回は不参加だが細谷真大の4人。ほかにも古橋亨梧、大橋祐紀らが最終予選で招集されている。

 最終予選で貴重なゴールを重ねた小川であっても、ポジションは安泰ではない。結果を出さなければ、北中米ワールドカップの舞台に上がれないかもしれない。そんな危機感がある。

 小川と同じオランダリーグでプレーする上田(フェイエノールト)は開幕から8試合で8ゴールと爆発中だ。同世代のライバルの活躍からも、大いなる刺激を受けている。

「今回のことに限らず、彼はアンダー世代の時から一緒にやっていて、近くで見ていて、いつも刺激になってきました。その中から自分が吸収できるものを常に模索しながら、いい部分を盗んでいって。どの選手からもそうですけど、常に考えているところです。綺世だけじゃなくて僕自身も、オランダで日本人2人で得点王争いしなきゃいけない。日本人の価値も、やっぱりオランダで見せていかなきゃいけないし、開幕してまだ2カ月経ったぐらいで、ここから先は長い。結局最後の結果がどうなっているかってところだと思うので、これからだと思います」

 1歳下のライバルを認める気持ちと、負けてはいられないという強い思い。小川はチームを勝利に導き、自身の価値を証明するために、南米勢との2連戦に臨む。


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