上写真=長友佑都は3バックの左で45分間プレー(写真◎Getty Images)
■2025年9月9日 国際親善試合(観衆20,192人/@コロンバス)
アメリカ 2-0 日本
得点:(ア)アレックス・センデハス、フォラリン・バログン
「全員が同じレベルで戦えないと」
長友佑都は3バックの左に入り、前半のみのプレーになった。接触プレーで右足首を痛め「軽いねんざ」と自ら軽症と明らかにしたが、その影響もあって交代した。
45分のプレータイムの中で、30分の失点シーンは悔やみきれない。右サイドからマクシミリアン・アーフステンに鮮やかに突破され、中央にクロスが送られてくる。長友の目の前でアレックス・センデハスに左足でダイレクトボレーを放たれ、きれいにゴールに送り込まれた。
「まず失点に絡んでしまったんで、あそこ寄せられないとワールドカップ本番でも難しくなりますし、全然まだまだなという風に感じました」
相手の正面に立ってコースを消してはいたものの、その外側をきれいに通された。もう一歩寄せておけば、打たれずに済んだかもしれない。自責の念が続けざまに口を突く。
「ワールドカップ優勝という目標を掲げている以上、今日は(メキシコ戦から)11人全員が変わりましたけど、全員が同じレベルで戦えないといけない。個々が上回っていかないとワールドカップ優勝はできないなと改めて痛感させられました」
長友から瀬古歩夢に代わった後半は4バックにシフトして対応したが、またも失点し、さらにビッグチャンスを何度も作られた。
「相手によっていろんなシステムを試して、これもワールドカップ優勝に向けてのところなので、誰がどのポジションで出てもしっかりとパフォーマンスを発揮しなければいけないし、今日の敗戦は相手に奪われたというところなんで、反省するべきところは反省して、ままず個人の部分をしっかり反省したいなと思います」
これまでも常に個人のレベルアップについて話してきて、3バックであっても4バックであっても、基盤は「個」にあると強調してきた。だから、ふがいない内容に納得していない。
「メキシコとアメリカにアウェーで戦いましたけど、ワールドカップではこのアウェーの雰囲気の中で勝っていかなきゃいけない。メンタル的にももっとタフにならなきゃいけないですし、このアウェーの雰囲気にのまれてたら上にはいけない。もっともっと強くなる必要がある」
「チームがワールドカップ優勝を目標にしているので、個人もそのレベルにやっぱり持っていかないと正直話にならないと思う。クラブに帰ってもう1回、改めて自分自身を見つめ直して厳しくやっていきたいなと思います」
日々の意識が自分を変える。それを自分自身とすべての日本の選手に求めていくことになる。
