日本サッカー協会(JFA)は28日、9月のアメリカ遠征に臨むサッカー日本代表のメンバーを発表した。チームは現地6日にオークランドでメキシコ代表、9日にコロンバスでアメリカ代表と対戦する。

上写真=28日にメンバー発表会見に臨んだ森保一監督(写真◎サッカーマガジン)

さらなる追加の可能性を示唆

 最新のFIFAランキングで17位の日本代表は、9月シリーズで同13位のメキシコ代表、15位のアメリカ代表と対戦する。ワールドカップ予選の関係で、アジア勢以外との対戦は2023年10月のチュニジア戦以来。貴重な強化試合になることは間違いない。

 メンバー発表会見に臨んだ森保監督は、来年のワールドカップの開催国である2カ国と対戦できる点について「本番を想定して、できる」とその重要性を強調した。

 今回のシリーズに臨むのは、現時点で下記表の通りの25人(※後述する)。冨安健洋、伊藤洋輝、町田浩樹、守田英正、田中碧、高井幸大ら最終予選を戦ったコアメンバーと目される選手にケガ人が続出している中で、アジア最終予選突破後の6月シリーズ、7月のE−1選手権で招集した選手たちを数人を再招集することになった。

 渡辺剛や佐野海舟、鈴木唯人、町野修斗らは6月シリーズで評価を得て招集されたと思われる。また、早川友基、荒木隼人、安藤智哉、細谷真大、望月ヘンリー海輝らはE-1選手権で改めて力を示し、メンバー入りを果たした。

「ケガは本人にとってもチームにとっても痛いものではありますが、現実の中でベストを尽くせるかだと思っています。私自身は、困ったというよりも、この中で何をベストとしてやれるか、(チームを)成長させられるか、このメンバーでとういう結果を出せるかということを考えています。来年のワールドカップに向けてこれまでメンバーを多く招集させてもらっていますが、本大会でエラーが出る想像というか、予想もある中で活動していて、最終的に誰が選ばれるか、本大会に行けるかということについても、そのときの現実を見ないとわからない。
 私も含めてチームスタッフも、一戦一戦、結果責任があって、その中で選手たちと長期的な目標を持ってもちろんやっています。ですが、短期的な目標をどれだけ突き詰めてやれるかというところも、目の前の現実しかないと思ってやっています。ケガ人が出てアクシデントがある中でも、何ができるか。選手の幅を広げる、チーム作りの土台を広げながら、最強最高のチームを本大会で作れるようにと思って活動してきましたので、これからもそうやっていきたい」

 森保一監督は、今回選んだメンバーが「現在のベスト」とも強調した。

 なお、今回の発表は25人だったが、今週末の試合を見て、1人ないし2人追加招集される可能性がある。現状、ボランチの数が足りないこともあり、復帰の可能性のある鎌田大地(クリスタル・パレスや、所属するアヤックスで23日の第3節ヘラクレス戦を欠場した板倉の状況次第で、谷口彰悟(シント=トロイデンVV)らがメンバーに加わる可能性もありそうだ。

 日本代表は1日にアメリカ国内で合宿をスタート。6日にオークランドでメキシコ代表、9日にコロンバスでアメリカ代表と対戦する。

9月シリーズの招集メンバー

▼GK
早川友基(鹿島アントラーズ)
大迫敬介(サンフレッチェ広島)
鈴木彩艶(パルマ/イタリア)
▼DF
長友佑都(FC東京)
荒木隼人(サンフレッチェ広島)
板倉 滉(アヤックス/オランダ)
渡辺 剛(フェイエノールト/オランダ)
安藤智哉(アビスパ福岡)
瀬古歩夢(ル・アーヴル/フランス)
関根大輝(スタッド・ランス/フランス)
▼MF/FW
遠藤 航(リバプール/イングランド)
伊東純也(ヘンク/ベルギー)
南野拓実(モナコ/フランス)
三笘 薫(ブライトン/イングランド)
小川航基(NECナイメヘン/オランダ)
前田大然(セルティック/スコットランド)
堂安 律(フランクフルト/ドイツ)
上田綺世(フェイエノールト/オランダ)
町野修斗(ボルシアMG/ドイツ)
佐野海舟(マインツ/ドイツ)
久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン)
細谷真大(柏レイソル)
望月ヘンリー海輝(FC町田ゼルビア)
鈴木唯人(フライブルク/ドイツ)
藤田譲瑠チマ(ザンクトパウリ/ドイツ)

▼スタッフ
監督:森保一
コーチ:名波浩
コーチ:齊藤俊秀
コーチ:前田遼一
コーチ:長谷部誠(フランクフルト)
フィジカルコーチ:松本良一
GKコーチ:下田 崇
テクニカルスタッフ:寺門大輔
テクニカルスタッフ:中下征樹
テクニカルスタッフ:若林大智
テクニカルスタッフ:渡邉秀朗


This article is a sponsored article by
''.