上写真=ピッチで迎えた『プロ初タイトル』の瞬間。佐藤はメダルを手に満面の笑みを浮かべた(写真◎Getty Images)
■2025年7月15日 E−1選手権(観衆18,418人/@龍仁ミル)
韓国 0−1 日本
得点:(日)ジャーメイン良
「もっともっとやらなければいけない」
表彰式を終えて取材エリアに現れると「プロでタイトルを取るのは初めて。シンプルにメダルをもらえてうれしいですし、自信にもなる」と喜んだ。全3試合に出場し、ピッチ上で迎えた優勝の瞬間。18歳の若武者が貴重な経験を積んだ。
65分にFW宮代大聖との交代で途中出場する際は「守備で穴を少なくするように言われた」という。1点を追う韓国に押し込まれる苦しい時間が続いたが、「最終ラインと僕たち(前線)の間が開いていて、相手も放り込んでくる形だったので、しっかりと前でプレスを掛けることを意識した」と振り返る献身的なプレーを続けた。
6月の北中米W杯最終予選で初招集されて国際Aマッチデビューを飾り、継続して選出された今大会は、この日と初戦で途中出場、第2戦は先発して全3試合に出場した。「しっかりとボールを受けて攻撃のリズムを作ったりすることはできた」との自己評価の一方で、「最終的な局面の精度や判断は、まだダメだなと思う」と自らに矢印を向ける。
FC東京U-18所属の高校2年生だった2023年8月にプロ契約を締結し、16歳でプロに。育成型期限付き移籍で今季加入したファジアーノ岡山での活躍が認められ、A代表での実績を積み上げているが、「この半年で成長したわけではなく、ずっと積み上げてきたものが試合で出ているだけ。いままでの積み重ねも含めて、これから頑張りたい」と語る。
北中米ワールドカップ(W杯)のメンバー入りへの期待も高まるが、「現状は到底、W杯で活躍できるレベルではないと思う」ときっぱり。「現実的に見つめて、もっともっとやらなければいけない」と自らにハッパをかけていた。
