上写真=ジャーメイン良が大会5ゴール目を決めて優勝へと導いた(写真◎Getty Images)
■2025年7月15日 E-1選手権(@龍仁)
韓国 0-1 日本
得点:(日)ジャーメイン良
「結果を出すことに必死でした」
開始からわずか8分で、ジャーメイン良がまたもや輝いた。
左から相馬勇紀がカットイン、顔を上げると、逆サイドからゴール前に入り込んでいったジャーメインが手を挙げた。相馬が右足で蹴り込んだクロスは鋭くカーブがかかり、ジャーメインの左足に舞い降りてくるように落ちてきた。これを左足ボレーで確実にたたくと、きれいにゴール右に吸い込まれた。
「初戦でも勇紀から自分のラインはチャンスになるイメージがあったので、いいところに入っていけたかなと思います」
相馬→ジャーメインで生まれたゴールは、香港戦の最初の2点に続いて3発目。まさにこの大会で生まれたホットラインだ。
早い時間に幸先よく先制したものの、ここからは苦しんだ。ホームの利も生かした韓国に押し込まれ、特に後半はほとんどが自陣に押し込められて、守りに徹することになった。
「アウェーですし、後半は本当に相当苦しい時間が長かったですけど、チームとしてしっかり守れたのはよかった」
奪ったボールもなかなか前線に送り込めず、ジャーメインも足元にボールを置く時間は極端に減った。でもその分、守り抜く集中力は高まった。
日本代表のエンブレムを胸に戦った日々は、衝撃の4ゴールでデビュー、事実上の決勝戦で決めた優勝に導く決勝ゴールと、終始、ド派手な活躍だった。
「毎試合毎試合、結果を出すことに必死でしたけど、周りの質の高い選手たちに助けられて、いい結果を残せたかなと思います」
ここからはまたサバイバル。このE-1選手権で最も強いインパクトを残したストライカーが、ワールドカップをしっかりと見据える。
