韓国で行われている「EAFF E-1選手権」で7月12日、日本は第2戦で中国を2-0で下して連勝した。63分に追加点を決めたのは、望月ヘンリー海輝。左足を思い切り振って、2試合目の出場でうれしい代表初ゴールを決めてみせた。
上写真=望月ヘンリー海輝が軽やかに駆け抜ける。大きなポテンシャルの一端を示した(写真◎Getty Images)
■2025年7月12日 E-1選手権(@龍仁)
日本 2-0 中国
得点:(日)細谷真大、望月ヘンリー海輝
「最初はクロスを」
望月ヘンリー海輝が日本代表初ゴールだ。63分、右サイドから少し戻りながらカットイン、ペナルティーエリアの少し外から左足を振ると、DFの足に当たってコースが変わりゴール右に飛び込んだ。
「最初はクロスを考えたんですけど、相手にうまくコースを消されてたので、思い切って中に行って打った結果、入ったシュートだったので、思い切りの良さが出たかなと」
代表2試合目にして初めての先発出場で、その「思い切り」は随所に示していた。
42分に俵積田晃太が左から送ったクロスをゴール前に入っていってヘッドでたたいた。1分後にはスピードに乗った突破からクロス。48分にも右サイドのスペースを駆け抜けてニアの細谷真大に合わせる正確なセンタリングを送った。
そんな軽快な縦突破の連続があったから、その逆をいくカットインが生きた。
「得点でアピールすることができたんですけど、守備の部分でも攻撃の部分でもまだまだ課題はあるので、もっと改善してさらにアピールしていけたら」
192センチの長身と長い足で駆けるスケールの大きさは折り紙付き。右のウイングバックとしてフル出場し、地力の差もあって守備で危険なシーンはほとんどなかったものの、ポテンシャルをどう生かすかがこれからのテーマだ。
「ミスがなかったわけじゃないんですけど、その中でも自分の攻撃参加は意識してやってたので、そこを思い切って出した結果だと思います」
覚醒のカギは「思い切り」。連覇がかかった次の韓国戦でも、その能力を解き放つことができるか。
