サッカー日本代表は18日、北中米ワールドカップ出場権がかかるバーレーン戦(20日/@埼玉スタジアム)に向けて千葉県内でトレーニングを行った。取材に応じた守田英正はケガの状態が心配されたが、「(3月シリーズの)両方とも90分出るつもりで準備しています」と力強く語った。
上写真=故障明けでコンディションが心配された守田だが本人は問題ないと語った(写真◎サッカーマガジン)
ボールが来ると信じて飛び込むだけ
負傷により2月中旬から約1カ月離脱していた守田は3月9日のカーサピア戦で64分から途中出場し、続く15日のファマカン戦で先発フル出場。復帰後、2試合をこなしただけで代表合流となったが、本人は「コンディションが100パーセントじゃないのは事実ですけど、万全の状態で臨めるようにしたい。代表スタッフとはこまめにやり取りしていたし、(90分出られなければ)来られないと思っている」と、出場に問題がないことを強調した。
前回9月に対戦したアウェーのバーレーン戦で日本は5−0と快勝したが、チームの2点目と3点目をスコアしたのが守田だった。
「バーレーンに関しては前回2得点しているし、いいイメージを持って試合に臨める。細かくは説明しないですけど、どこにスペースがあるか、どのタイミングでそのスペースができるかは理解できている。前線にいい選手がそろう中で最後はボールが来ると信じて飛び込むだけ」と今回もゴールへの意欲を口にした。
また、代表の活動期間が昨年11月から4カ月空いたことにも触れ、「今のチームは各々自立しているので、そこまで何かを言って鼓舞しなくても自律した選手が多いし、理解していると思う。ただ前回(の予選を)を経験した身としては、まだ何もつかみ取っていないし、ホームですごい期待の懸かった試合になると思うので、勝つことだけを求めたい。普段と基本的には変わらないでいいと思うんですけど、ほんの少しだけ集中力や闘志を、いつも以上に、ほんの少しだけ熱意とかいろんなものを背負ってプレーすることが良いプレーにつながると思う。」と、チームとしての心構えを語った。
最終予選に入ってからチームは順調に勝ち点を重ねているものの、2024年1月のアジアカップの時点では、想定外のことに直面するとスムーズに次善策を取ることができず、苦しむ傾向もあった。ただ、今は違う。
「(活動の)間が空いて、自チームと代表でやっていることが違う選手もいるし、だからコミュニケーションをとってやることが大事になると思う。試合中に自分たちが用意したことができなくてもノッキングするんじゃなくて、試合の中で選手間で解決できるような、そういう下積みはやってきた。あとは思い切ってやるだけです」
プレー面はもちろん、メンタル面も準備万端といったところか。
「選手間だったり、スタッフを交えてのディスカッションは以前より増えたと思う。練習で提示されたものに対して上手くいかなくても、こういう風にもっとできるんじゃないかという話はできている」
チームの成長のために全てを捧げてきた守田。すべては本大会で勝ち上がり、歴史を作るためだが、まずはバーレーンにきっちり勝って、ここで北中米W杯出場を決めるーー。