18日、日本代表が北中米ワールドカップ・アジア2次予選、北朝鮮との連戦に向けて合宿をスタートさせた。日曜日以降に帰国した海外組は室内でトレーニングを行ったが、国内組と久保建英、田中碧の7人がピッチで軽めのメニューをこなした。練習後に田中碧が取材に応じた。

上写真=金曜日に所属クラブの試合を終えた田中碧は16日に帰国。合宿初日からピッチに出てトレーニングを行った(写真◎サッカーマガジン)

勝っても負けても反省はある

 アジアカップで優勝候補だった日本は、準々決勝で敗退した。結果的にクラブを移ることはなかったものの、移籍の可能性があり、招集を見送られたと見られる田中は大会を外から眺めることになった。

「試合は見ていましたけど、別に自分の口からなんか言うことは特にないというか、ピッチに立ってる人にしか分からない部分もあるんで」

 日本はアジアカップで持ち味を出せずに敗れたが、当事者ではないため何かを語る立場にないと田中は言った。

「スポーツなんで、負ける時もあるだろうし、そこから何を学ぶかというのも大事だと思います。個人としては、なんか負けからどうこうっていうのはあまり意識していない。やっぱり毎試合、毎試合やることをやる、できることをやるのが大事だと思います。個人としても、毎試合できないことが生まれるだろうし、それを修正していって右肩上がりに選手として成長していくことが、代表に限らずチームとしても必要だと思う。負けたから特別何かを考える必要はないのかなと思うし、勝っても考えることはあるだろうし」

 勝っても負けても反省や課題は生まれる。重要なのは、いかにして『次』に向かっていくか。日本にとっての『次』は北朝鮮との連戦になる。

「タフな戦いになるのは想像できますし、アウェ-で勝ててないのも聞いてます。そういう意味では覚悟を持ってやらなきゃいけない。(予選は)今のところ2連勝してますし、ここでしっかり連勝できれば突破を決められると思うんで。そういう意味でも 特にホーム、まずは初戦、勝ち切ることが必要かなと思います」

 所属するフォルトゥナ・デュッセルドルフで好調を維持し、代表合流直前のオスナブリュック戦でもゴールをマーク。本人は「(クラブで)アンカーなのでそんなにチャンスはない」と言うものの、代表でもたびたび前線に飛び出し、とりわけ重要な試合でネットを揺らしてきた。

 帰国のタイミング、そしてコンディション面を考えても、21日に国立競技場で行われるホームゲームに田中が出場する可能性は高いだろう。北朝鮮との2試合においても、攻撃を加速させる鋭いパスとともに、ゴールに絡む仕事が期待される。


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