日本代表の守田英正が現地8日、練習後に取材に応じた。前回大会は直前のケガで参加できず、悔しさを味わった。今回はさらに成長を遂げた自らの力をピッチで示すとともに、右肩上がりで進むチームの勢いをさらにつけるべく優勝を目指す。

上写真=ボール回しに参加する守田英正(写真◎佐藤 景)

代表でタイトルを獲りたい

 日本代表は現地8日、ドーハ入りして3回目となる全体練習を行った。冒頭のみ報道陣に公開されたが、非公開の時間帯には9日に行うヨルダンとの練習試合に向けたメニューをこなしたと思われる。

 練習後、守田英正が取材に応じた。

「代表で何か一つタイトルをまず、獲りたいと思っています。今、日本サッカーがすごい盛り上がってきていて、ワールドカップ後、1年を通して右肩上がりで注目度もありますし、選手たち自身もそういうものを感じているんで、ここでもう一つタイトルをしっかり取って、次につなげられればなと思います。それ以外は全部、おまけみたいなものだと思っているんで。優勝しかないと思います」

 その言葉には強い決意が宿っていた。守田にとって、アジアカップは特別な大会だ。

「前回大会は現地入りしてから2日目ぐらいでケガしたんで、相当に悔しかった」

 2019年にUAEで開催されたアジアカップ。前年秋に初キャップを刻んだ守田は、長谷部誠が代表を退いて空席となったボランチを担う候補者の一人として期待されていた。しかし、ケガで大会には参加できず。飛躍の場となる大会でプレーできなかった悔しさは、今でも忘れていないという。

 その意味で、今大会はさらに成長を遂げた『ボランチ守田』を示す場にもなる。日本の初戦は14日、相手はベトナムだ。

「(アジアの戦いでは)相手がこちらをリスペクトしてくるぶん、ブロックを引いてなかなかシュートを打たせてくれない時間が多い。その中で、それでもこじ開けにいくパワーだったり、ボックス付近でのクオリティーだったり、試合巧者という部分を求められると思っています。
 僕たち自身が、ワールドカップ優勝を掲げているので、まずアジア王者にならないといけない。その風格や選手のクオリティーを大会で見せることができれば、もう一段階上に、本当の意味でアジアを引っ張っていくような国なれると思います」

 世界の頂きを目指すチームが、アジアでつまずくわけにはいかない。チームとして風格をまとい、しっかりクオリティーを示すーー。

 守田はプライドを持って、優勝という結果をつかみにいく。

取材◎佐藤 景


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