E-1選手権最終戦となる7月27日の日本対韓国戦は、日本が3-0と快勝して優勝した。ダメ押しの3点目を決めたのが町野修斗。右からのパーフェクトな崩しから、最後は冷静に押し込んだ一撃。これが目標としていた大会3ゴール目となり、見事に有言実行を成し遂げた。
上写真＝町野修斗が前線で存在感を示した（写真◎JMPA早浪章弘）
■2022年7月27日 E-1選手権 第3戦（@豊田ス/観衆14,117人）
日本 3-0 韓国
得点：（日）相馬勇紀、佐々木翔、町野修斗
「これから代表を背負うストライカーになれるように」
「やれる自信はありますし、僕のゴールで勝ちたいなと思っています」
町野修斗が試合前に宣言した通りの夜になった。
72分のゴールに至る崩しはパーフェクトだった。右外にいた小池龍太が内側の藤田譲瑠チマに預け、小池はそのまま前に猛ダッシュ。藤田は中央にくさびのパスを入れて、戻りながら受けた西村拓真がフリック、裏に流し込むと、小池がいた。ゴール前に送って、最後は町野が左足のインサイドでがら空きのゴールにプッシュ。
「リュウくん（小池）にいいパスが出た瞬間に、横パスが来るのがわかったので合わせるだけでした」
会場となった愛知県豊田市から近い、三重県伊賀市出身。ベンチメンバーとともに、「忍者ポーズ」で祝福だ。
大会前に3ゴールを奪うことを堂々と宣言した。初戦となる香港戦でいきなり2ゴールを挙げた。2戦目は出番がなかったから、この韓国戦にかけた。そして、やり遂げた。
「攻守の切り替え、球際、走ること、そういった基本となるところで絶対に韓国より上回らなければいけないと思っています」
有言実行はゴールだけではない。試合を見据えて語ったその言葉も、そのままピッチで表現した。ただ、快勝と優勝という結果にも、喜びはちょっと控えめ。
「結果を出せたことは素直にうれしいですけど、キープのところであったり体力面で課題が残ったので、チームの試合がすぐあるのでしっかり頑張っていきたい」
7月30日、湘南ベルマーレはアウェーでジュビロ磐田と戦う。そこからまた、11月のワールドカップへ向けて新しい競争が始まる。
「これから代表を背負うストライカーになれるように、チームに帰って結果を残し続けて、カタールに行けるようにアピールしていきたいと思います」
