日本代表DF佐々木翔が貴重な追加点を決め、何度も雄叫びを上げた。E-1選手権の韓国戦でCKをヘッドでたたき込み、2-0とリードを広げる会心の一撃。守備でも安定した働きで無失点に抑え、試合後は充実の表情で攻守両面の活躍を振り返った。

上写真=鮮やかなヘッドで2点目を決めた佐々木。表情と両腕に力がみなぎる!(写真◎早波章弘)

■2022年7月27日 E-1選手権 第3戦(@豊田ス/観衆14,117人)
日本 3-0 韓国
得点者:(日)相馬勇紀、佐々木翔、町野修斗

「しっかり気持ちを入れて勝利できた」

 49分にMF相馬勇紀のゴールで先制した日本は、その相馬が63分に左CKから鋭いボールを中央へ。ゾーンで守る韓国DFの間に入り込んだ佐々木がヘッドでたたき込み、リードを2点に広げた。

 次の瞬間に雄叫びを上げ、チームメイトが祝福に駆け寄る中で何度もガッツポーズ。試合後のオンライン会見で「決めた後は無我夢中で、ああいう形になった」と振り返った佐々木は、「できればベンチのメンバーのところに飛び込んでいけたらよかったなと、あとあと思いましたけど、そんな余裕もなく」と笑いながら続けた。

 昨年6月のキルギス戦以来となる国際Aマッチ2得点目。日本代表でゴールを決める心境を聞かれて「たまらなく、うれしいです。そのひと言に尽きます」と答え、「特に今日は非常に気合が入っていた一戦だったので、結果が出せてよかったです。自分のパフォーマンスに関しては、まだまだ納得いかないところも多かったですし、難しさを感じたところもありましたけど、点を取れたことはうれしかった」と強調した。

 2019年12月に行なわれた前回のE-1選手権は、優勝を懸けた韓国との最終戦に0-1で敗れた。キャプテンマークを託されながらもタイトルを逃した大会を「悔しい思いをした。チームとして戦うことの大切さなどが、うまく表現できなかったところがあった」と指摘し、「しっかり気持ちを入れて勝利できた」と3年越しの雪辱を喜んだ。

 国内組のみで臨んだ今大会、初戦は香港に6-0と快勝したが、第2戦は中国と0-0の引き分け。攻めあぐねて1点が奪えず、最終戦を不安視する向きもあった。それでも佐々木が「みんな気持ちを切り替えていた」と説明したチームは、充実の内容で韓国を撃破。「自信を持って、みんなで何としても勝って優勝しようと、メンタル面やチームとしての結束を強めることができていた。そういった部分も(内容が)良かった要因だと思う」と優勝を勝ち取った一戦を評した。


This article is a sponsored article by
''.