日本代表は24日、『EAFF E-1サッカー選手権2022決勝大会』の第2戦、中国との試合に臨んだ。19日の香港戦から先発11人を入れ替えて試合をスタートしたが、前半から攻めあぐね、分厚く守る相手を崩し切れずスコアレスドローに終わった。

上写真=日本は中国と引き分け、最終節の韓国戦に勝たなければ優勝できない状況となった(写真◎JMPA早浪章弘)

■2022年7月24日 E-1選手権 第2戦(@豊田ス/観衆10,526人)
日本 0-0 中国

画像: 日本対中国の出場メンバー

日本対中国の出場メンバー

優勝するためには韓国戦に勝つしかない

 前半の日本は、5バックで横幅を埋める中国の守備に苦しんだ。右サイドでは宮市が再三突破してクロスを供給したが、ゴールを奪うには至らず。相手の分厚い守りに手を焼く展開になった。

 ビルドアップに加わるために脇坂が下がった際に不在になったトップ下に入る選手がおらず、1トップの細谷が孤立する場面もしばしば。また、右サイドで縦関係を組む宮市と小池がレーンを分けてしっかりポジションを取るのに対し、左の広島セット(森島と佐々木)が幅と深さを取り切れず、攻撃も右偏重になった。

 的が絞れてしまえば、中国が守りやすいのは道理。日本は何度も右から攻略したものの、中央で跳ね返され、ネットを揺らすには至らなかった。

 迎えた後半、日本は攻めのギアを上げて、細谷が53分、57分と立て続けにシュートに持ち込んだ。だが、ゴールをこじ開けることはできずに終わる。62分には攻撃の活性化を図って、佐々木に代えて杉岡、細谷に代えて町野をピッチに送った。この後、右偏重が修正され、左からの攻めも増え始めたが、サイドを破られても中央で跳ね返して守備のリズムをつかんでいた中国をなかなか崩しきれない展開が続いた。

 81分には逆に相手CKからピンチを招く。ボックス内でジュー・チェンジエにシュートを許してしまった。枠を外れて事なきを得たが、日本にとっては最大のピンチだった。

 直後に森島に代えて相馬、脇坂に代えて西村を投入。日本も1点を取りにいった。ただし、大きく戦況を変えることはできなかった。シュート数も総パス数も倍以上で、中国を大きく上回りながら日本は最後までゴールを生み出すことができず、スコアレスドローで試合を終えることになった。

「勝利をお届けできず、残念に思います。応援に感謝したいと思います。試合は結果的に勝てなかったところは反省しなければいけないですが、今日プレーしてくれた選手たちは試合でできる最大限のチャレンジしてくれました。そのことは評価したい。試合の中で先にゴールを挙げられるチャンスは多く作れたと思うので、次の韓国戦に向けて課題に取り組み、次はゴールを挙げて勝利したい」

 引き分けに終わり、「残念」と話した森保一監督は同時に、韓国戦までに修正を施したいと次戦に目を向けた。「この2試合、無失点でこれているのはこのチームのコンセプト、良い守備から良い攻撃というところができているからだと思います。次は攻撃で、得点を取っていきたい」。27日の韓国戦に勝てば、Eー1選手権の優勝が決まる。

 前回大会(2019年/@韓国)は、3戦目で同じ韓国に0-1で敗れ、2位に終わっている。今大会はホーム開催。日本はしっかり結果をつかみ、リベンジできるか。再び同じ結果で終わることはできないーー。


This article is a sponsored article by
''.