上写真=広島で守備の中心となっている荒木。代表デビューへ、機は熟した(写真◎J.LEAGUE)
「予測が研ぎ澄まされてきた」
関西大から広島入りしたプロ1年目の2019年、11月のベネズエラとの親善試合でA代表に初招集されたが、控えに入ったのみで出場機会なし。それ以来の招集となった今回、森保一監督から「3年前に呼んだときと比べて体が大きくなっているし、ビルドアップや守備が良くなったね、と話してもらった」と明かした。
プロ1年目の途中に定位置をつかんでから4年目の今季に至るまで、広島の守備の主軸として活躍を続けている。ミヒャエル・スキッベ監督が就任した今季、広島の守備は前線から激しくボールを追う形が基本。その中で持ち味の対人の強さに加え、カバーリングのエリアが広がった手応えがあるといい、「チームとして前からプレッシャーに行く回数が増えたぶん、後ろのスペースが大きくなるので、カバーする意識が強くなり、能力が上がったと思う。予測が研ぎ澄まされてきた」とコメントした。
久しぶりの代表活動で「より意識しているのは、守備の準備のところ」とも語った。「いままでだったら歩いていたところを、ジョグでしっかりポジションを取ることで、2次攻撃、3次攻撃に続けることは意識できている」とした上で、7月24日の中国戦でも「そういうところに取り組んでいきたい」と意気込む。
「3年前と比べると、すべての部分で成長したと思っている」という自信を胸に挑むE-1選手権。「自分のストロングポイントである守備を中国戦、(27日の)韓国戦で見せていきたい」と3年越しの代表デビューを見据えていた。