日本代表MF久保建英が、ついにA代表初ゴールを決めた。国際Aマッチ17試合目の出場となったガーナ戦で、後半に勝利を大きく引き寄せる3点目のゴール。長らく期待されてきた結果を出し、試合後は安堵のコメントを残している。

上写真=73分に久保が三笘のセンタリングを左足で合わせてA代表初ゴール!(写真◎JMPA早浪章弘)

■2022年6月10日 キリンカップサッカー2022(@ノエビアS)
日本 4-1 ガーナ
得点者:(日)山根視来、三笘薫、久保建英、前田大然
    (ガ)ジョーダン・アユー

三笘のセンタリングを左足で合わせる

 2019年6月に18歳で国際Aマッチデビューを果たして以来、試合のたびに初ゴールなるかが注目されてきた久保が、ついに結果を出した。2-1で迎えたガーナ戦の73分、MF三笘薫が左サイドを突破してセンタリング。エリア内中央に走り込んでいた久保が、やや浮いたボールを左足インサイドで合わせると、相手DFに当たったボールがネットを揺らして3点目となった。

 デビューから3年、国際Aマッチ17試合目の初ゴール。「いやー、長かったですね」と語った久保は、「このまま一生入らないんじゃないかと思うときもありましたけど、三苫選手がいい感じで切れ込んでくれて(アシストしてくれた)」と安堵の表情を浮かべた。ハーフタイムにMF鎌田大地から助言を受けていたことも明かし、「前半が終わった後に鎌田選手に『もっとペナ内(エリア内)に入っていけ』とアドバイスをもらっていたので、その通りに入っていったら、いい感じにこぼれてきて。落ち着いて流し込むだけでした」と振り返っている。

 4-3-3のインサイドハーフで先発し、立ち上がりから多くのチャンスに絡んだ。29分にはFW堂安律に鋭いパスを通し、堂安のワンタッチパスからのDF山根視来の先制点をお膳立て。「自分のサイドの堂安選手、山根選手と積極的にコミュニケーションだけでなく、連係もしていけたらと思っていた。その通りにプレーしていて気持ちよかったので、よかったと思う」と語った連係に加え、後半も自ら敵陣でボールを奪って決定機につなげるなど、フル出場で攻守に貢献した。

 6月シリーズ最後の試合は14日のキリンカップ決勝、チュニジア戦。A代表での第一歩を踏み出した久保は「次は決勝戦で、ワールドカップに出場する相手。(この日の第1試合で)チリに勝っていたので、しっかり気を引き締めて、最後も勝って終わりたい」と表情を引き締めていた。


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