上写真＝日本時間4月1日25時からW杯の組分け抽選会が開かれる（写真◎Getty Images）
ポットが結果を保証するわけではない
カタールW杯に出場する32カ国のうち、29カ国の出場が決定した。本大会のレギュレーションではまず32チームが8グループに分かれてグループステージを戦い、各グループの上位2チームが決勝トーナメントに進出する。
組分け抽選会は、その8グループの顔ぶれを決めるものだ。あらかじめ１から４のポットに分けてチームの偏りを避ける方式が取られる。
同一ポットのチームは同じグループに入ることはなく、3月31日に発表されたFIFAランキングに基づいて、すでに32チームが振り分けられた（別表参照）。内訳は開催国のカタールとランキング上位７チームが第1ポット、以下ランキングの上から8チームごとに出場国を第2ポット、第3ポット、第4ポッドと分けている。6月のプレーオフ進出を経て出場が決まる3チームについては、第4ポットに振り分けられた。
なお、13チームが出場するヨーロッパを除き、同じ連盟の国は同組にならないことになっており、開催国のカタールがグループＡとなるが決定しているため、同じアジアサッカー連盟（AFC）に属する日本はＡ組にはならない。
日本が決勝トーナメントに進出する可能性を考え、第2ポットに関してFIFAランキングが少しでも下のチームと同居する方がいいと見る向きもある。いわゆる『死の組』を避ける方がいいとの考えからだろう。
しかし、森保一監督も語る通り、「W杯はすべてが強豪国」であり、「ポットが結果を保証するわけではない」。実際、FIFAランキングがW杯の成績を保証しないことは、前回大会で他ならぬ日本が証明してみせた。第4ポットだった日本は、コロンビアを下し、セネガルと引き分けて勝ち点を積み、16強入りを果たしている。
いずれせよはっきりしているのは、日本にとって楽な試合など1試合もないということだろう。『本気』の強豪と戦えることも、間違いなくW杯の醍醐味だ。フランス、ドイツ、日本、カナダ。はたまたスペイン、ウルグアイ、日本、カメルーンなんてグループ構成があるかもしれない。ベルギーと同居し、いきなり前回大会のリベンジ機会を得る可能性も考えられる。
はたして日本は、どの国と対戦することになるのか。運命の抽選は4月1日、日本時間の深夜25時から開催国カタールのドーハで行なわれる。NHK総合ほか、ABEMAでも生中継される。
