上写真=カタールでトレーニングする鎌田大地(写真◎JFA)
僕にとってもチームにとって難しい試合
鎌田にとっての初めての最終予選は、想像以上に難しいものだった。2日にオマーン戦にトップ下で先発したが、アンカーにマークに付かれ、中を締める相手に本来のプレーを封じられた。チーム全体としてもテンポを上げられず、攻守に切り替えで後手を踏んだ結果、ホームで0-1で敗れることになった。
「初戦は僕にとってもチームにとっても、難しい試合でした。ただ難しい中でも、勝ち切ることができればよかったですが、負けてしまった。その結果自体はどうしようもないので、あれが初戦で良かったと思えるように、ここからの試合で勝ち続けられれば。(予選が)終わった後にあの初戦の負けがあって、そこから自分たちは変われたと言えるようにしたい」
過去は変えられないが、中国戦から始まる未来は変えられる。残り9試合をどう戦っていくか。求めるのはもちろん、連勝だ。「最終予選は初めてで、どういう感じでということは想像つかなかったですが、改めてW杯にはどの国も熱い気持ちがあるんだと思いましたし、どのチームに対しても簡単な試合にならないだろうと初戦を終えて思いました」と、鎌田は気を引き締めた。
初戦の2日前が移籍期限の最終日で、選手によってはなかなか集中しにくい状況もあった。「個々で悩みがあったりと難しいこともあった。でも今はそこも解消して、次の試合に関しては何も言い訳できない。次は全て問題ないと思います」と、試合に集中できる状況になったと鎌田は説明した。
7日の中国戦では、オマーン戦で実践できなかった切り替えの早さをしっかり出すことが重要とも指摘。鎌田自身もアンカーに監視され、消される時間が長くなった反省を踏まえて「ボールに触れないから何もできないのではなく、ワンチャンスでゴールを狙ったり、ワンタッチのパスを使う」ことを狙いつつ、「シンプルにクロスを入れる」など、中を締める相手に対する攻略法にも言及した。
「代表では、僕はどの選手とやってもやりやすさをは感じています。誰とやってもうまくやれると思いますし、僕がトップ下じゃなく、他のポジションでもできると思っています。ただそれは監督が決めること」と、どこで出ようとも、誰と組もうとも、チームのためにしっかり自身のパフォーマンスを発揮すると覚悟を示した。