日本代表のFW古橋亨梧がカタール・ワールドカップアジア地区2次予選のタジキスタン戦を前に(7日/@吹田スタジアム)、オンラインで取材に応じた。3日のU-24代表との試合では45分間出場したものの、目に見える結果を残せず。タジキスタン戦では「エゴを出したい」と積極的なプレーを見せると誓った。

上写真=3日のU-24代表との試合では後半の45分間プレーした古橋亨梧(写真◎JMPA兼村竜介)

長友に「話を聞かせてもらい、刺激をもらった」

「もっともっとできる」「もっと自分にプレッシャーをかけて自分らしいプレーをやらなくてはいけない」

 それが、3日のU-24代表との試合に45分間出場した古橋の感想だ。チームとして意地は見せられたが、個人としては自分の持ち味を出せなかった。

「もう少し(自分を)出せたと思うし、1対1で仕掛けてパスを選択しましたけど、仕掛けてシュートで終わっても良かった。そういうところをもっともっと意識していきたい」

 遠慮したわけではないものの、自分自身を表現し切れなかったとの思いが古橋にはある。次戦のタジキスタン戦は大迫勇也が離脱したことで、前線はメンバー変更される。オナイウ阿道が新たに合流することになったものの、代表ではこれまでセカンドトップやサイドを務めることも多かった古橋が前線でプレーする可能性も出てきた。

「与えられた時間を大切にしないと、短い時間でも1回はチャンス来ると思うので、そこで決めきりたい」

 目に見える結果を出すことが、継続的に代表に呼ばれるためには必要だ。チームはすでに2次予選突破を決め、9月から最終予選に臨むことが決まっている。古橋がこれからもカタールW杯へと続く道をともに進むために重要なのはやはり「数字」。

「今年はよりその数字を意識してやっていますし、チームにたくさん迷惑かけているので、得点とアシストで恩返ししたい」と所属クラブでは、数字を残すことにフォーカスしている。代表でも同様に、結果にこだわりたいという。

 コロナ対策のため、国内組と海外組が一緒にいる時間は限られているが、練習でペアを組む際には「目が合ったのですかさず行きました」と長友佑都に自ら声をかけるなど、積極的にコミュニケーションを取っているという。「たくさん話を聞いたので、いい刺激をもらいました。ただ具体的には話せません(笑)。今は自分の中にためて整理したい」と、どん欲に吸収する姿勢で合宿を過ごす。その成果が、タジキスタ戦で現れるか。期待されるのは、そして自ら期待するのは、代表通算3点目となるゴールだろう。

「ゴール前でもっともっとエゴを出していきたい」

 自らを解放した、古橋亨梧が今夜見られるか?


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