上写真=5月のミャンマー戦でも活躍した長友佑都(写真◎山口高明)
「日本代表同士のガチンコ対決」
日本代表でこれまで124試合に出場し(そのうちの120試合は先発出場)、4得点も記録している。そんな百戦錬磨の長友佑都から、U-24日本代表との試合を前に、意外にも弱音が聞こえてきた。
「怖いですよ。堂安(律)さんも久保(建英)さんもすごく怖い。長友、ビビっています…」
左サイドバックの長友がマッチアップするであろう堂安と久保に恐れを抱き、「名前は“U-24”ですけれど、普通に日本代表のメンバー」とカテゴリーの差がないことを強調する。そんな“日本代表対日本代表”の一戦を、長友は「日本代表同士のガチンコ対決」と銘打ち、「楽しみです」と付け加えた。
実際に3日の札幌ドームのピッチ上で長友対堂安・久保の構図ができたときには、どのような戦いが繰り広げられるか――。先述の弱気なコメントの部分も、実は長友が仕掛ける「心理作戦」の一部。「ちょっとネガティブになっているというふうに隙を見せながら、相手が狙ってきたところをバチっと止めてやろうかな」と、すでにピッチ外で“試合”は始まっている。まさに、百戦錬磨の長友だからこそ、なせる業とも言えるのかもしれない。
「この試合で一発逆転を狙っている選手は確実にいると思うんです。オリンピック世代もそうだし、日本代表の中にも。ここでアピールして、レギュラーを狙ってやろうと。全員そうだと思います。そのレギュラー争いの勝負には絶対に勝ちたい」
34歳の長友佑都は、10歳以上離れたU-24日本代表の選手にも、そして新進気鋭のサムライブルーのメンバーにも、自身のポジションを譲るつもりはない。