28日に日本と対戦するミャンマー代表のアントワーヌ・ジョン・パウル・ヘイ監督がオンラインで取材に応じた。複雑な国内情勢を抱える中での一戦となり、その発言が注目されたが、指揮官は「試合に最善を尽くすことが私の職務」とサッカーに集中していることを強調した。ミャンマーは現在、W杯アジア2次予選・グループFの4位。

上写真=日本戦前日のオンライン会見で取材に応じたミャンマーのヘイ監督(写真◎スクリーンショット)

知られていないことが有利なところ

 ミャンマー代表のドイツ人指揮官ヘイ監督が、日本戦の前に取材に応じた。複雑な国内情勢のために、試合開催そのものが心配されていたが、先週来日し、準備を進めてきた。

「われわれにとってはアジアでも最高のチームと対戦するまたとない機会です。日本はとても優秀なチームで、(世界的に)活躍している選手も大勢います。明日が楽しみで待ち切れません」

 コロナ禍の影響もあり、国内リーグが中断されている中、代表チームは4月20日から今回の予選に向けてトレーニングを重ねてきたという。長らく練習できていない状況であったために負荷をかけた厳しい練習を行なうことから始めたが、ここまでケガ人もなく、「良い準備ができた」と指揮官は話した。

 ただし、今回のチーム編成については「何人かの選手が個人的な理由で代表招集を受けなかった」と説明。国内情勢の影響によるものがどうかは分からないとしつつ、あくまで「私の仕事はミャンマー代表の監督。政治的なコメントはしません。試合に最善を尽くすことが私の職務であり、ミッション」と話し、日本戦、その後の予選に向けて全力を尽くすと強調した。

 日本戦のポイントとキーマンについて日本の取材陣に問われると、「あまり知られていないことがわれわれが有利なところ」と明言を避けた上で、「日本を苦しめる選手は何人かいると思います」ともコメント。2019年9月に2次予選初戦で対戦した際はホームで日本に0-2と敗れたものの、粘り強さを示した。当時、チームを指揮していたミオドラグ・ラドゥロビッチ監督からチームを引き継いだヘイ現監督は就任後、2次予選で2連勝(タジキスタン戦、モンゴル戦)。日本の指揮官、森保一監督も「個々の責任感を監督が選手たちに持たせて、局面局面でタフに戦ってくるチーム。いい守備からいい攻撃につなげることがしっかり表現できている」と現チームの印象を語っている。

 複雑な国内事情を抱える中で試合に臨むミャンマーと日本の対戦は、今夜19時20分にキックオフされる。


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