日本国内ではおよそ1年4カ月ぶりに日本代表の活動がスタートした。復帰した古橋亨梧と仲間たちが今回戦うのは、韓国とのテストマッチとモンゴルとのワールドカップ2次予選。ヴィッセル神戸のスピードスターはどう向かっていくのだろうか。

上写真=初日の練習はリラックスモード。古橋亨梧のスピードは日本代表の大きなアクセントになる(写真◎サッカーマガジン)

「もう一度入れてもらえる確信はありました」

 古橋亨梧が日本代表に選ばれるのは、デビューを経験した2019年11月19日のベネズエラ戦以来となる。20年は新型コロナウイルスの影響でヨーロッパ組のみの活動になったから仕方ないのだが、この時を待ち望んでいた。

「呼んでもらえてすごくうれしいですし、早くプレーしたくてワクワクしています」

 この喜びこそが古橋のプレーの原動力だ。

「(代表活動がヨーロッパ組に限られる中で)それでもモチベーション高くいつでも呼んでもらえる準備はしていましたし、結果を残すことでもう一度入れてもらえる確信はありました。一つひとつ(ゴールを)決めながら、モチベーションを下げずにチーム(ヴィッセル神戸)のために走ってきました」

 20年はキャリアハイとなるJ1で12ゴール。その数字が、意欲的な言葉の十分な裏づけになる。

 今季は6試合で3ゴールというところでの代表復帰だ。

「今年はまだまだ外している回数が多くてチームに迷惑をかけているんですけど、チャンスはつくれているのは強みです。確実に決めていきたいと思います」

「プレーには余裕もできましたし、逆に泥臭いゴールも決められることを証明できていると思っています。一つずつていねいに大切にしていかなければいけない」

 そのプレーを、日本代表という高いレベルの中で表現する瞬間が近づいている。

「早くピッチに行って集まりたいですし、どちらかというとコミュニケーションを取るのは苦手な方なんですけど、積極的に話して自分のプレーを分かってもらいたいし、他の選手のことも理解して早く一緒にプレーしたいです」

 初日の練習はジョグとストレッチ程度だったが、さっそくピッチで新しい仲間と話を弾ませていた。

 まずは、3月25日の韓国戦の出場を見据える。韓国といえば、昨年のAFCチャンピオンズリーグでは準々決勝の水原戦を自身のゴールで1-1の同点としてPK戦で勝ち抜きながら、準決勝では現代に1-2で逆転負けを喫した。

「韓国はタイトにアグレッシブに来ると思っています。裏への抜け出し、間で受けて周りを使ってゴールに向かう、というのが自分の持ち味なので、激しく来る相手のプレッシャーをかわしながら結果を求めていきたいと思っています」

 いまのワクワクを本物の喜びに変えるために、韓国に負けるわけにはいかない。


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