上写真=久しぶりの日本代表活動で、出場機会を熱望しながら練習に励む板倉(写真◎JFA)
「しっかり準備するのみ」
「久しぶりに代表の活動に来て、すごく気持ちが高ぶっている」と語り、だからこそ出番を待ち望んでいる。10月9日のカメルーン戦で出場機会がなかった板倉は、一夜明けてのオンライン会見で「昨日の試合を見て、やっぱり試合に出たい思いは強い。次がどうなるかは全然分からないですが、(出場機会が)いつ来てもいいように準備をしておきたい」と言葉に力を込めた。
同じ東京五輪世代、同じ23歳のMF中山雄太が、MF柴崎岳とのコンビでボランチに入ってフル出場。ボランチとセンターバックの両方をこなすという特徴も似ている中山のプレーも、大いに刺激になったようだ。「雄太が90分間試合に出て、しっかりゼロで抑えた。同世代が活躍している姿を見ると、より強く試合に出たい気持ちになった」と心境を明かし、「僕自身は、次の試合に向けてしっかり準備するのみ」とあらためて決意を口にしている。
カメルーン戦の前にはMF遠藤航が報道陣の質問に答え、あるエピソードを明かした。自身がリオ五輪の際にボランチなのかセンターバックなのかで悩んだ経験を踏まえ、板倉と中山に「どっちでプレーしたいのかをはっきり監督に伝えたほうがいいよとか、自分の言いたいことはちゃんと言うべきだという話はしている」というものだ。
それを踏まえ、どちらで勝負したいかを問われた板倉は「どこで勝負したい、という気持ちは自分の中でありつつも、(森保一)監督にここで、と言われた場所で自分の力を発揮することが一番だと思う」とコメント。「いまチームではセンターバックをやっていますが、前回の代表ではボランチで使ってもらっている。常に、どちらでもいける準備をしておかなければいけないと思っている」と現在の心境を語った。
フローニンゲン(オランダ)でのプレーも2シーズン目を迎え、「個々の、1対1の勝負は海外に行ってから、より一層こだわっている部分」と強調する。海外組のみとなった今回の日本代表メンバーには、東京五輪世代が7人。「A代表で得るもの、感じるものは大きいと思う。そこは間違いなくプラスになっていく」と捉えつつ、後れを取るわけにはいかないとの思いも募る。
「とにかく、A代表で試合に出る、それしか考えていません。それをすることで、東京五輪へのプラスにもなってくる」
10月13日のコートジボワール戦で出場機会をつかむべく、静かに闘志を燃やしている。