日本代表MF柴崎岳が、0-0の引き分けだった10月9日のカメルーン戦から一夜明け、報道陣の質問に答えた。前半から後半にかけての修正や、約1年ぶりとなった日本代表戦での課題や収穫を振り返っている。

上写真=昨年11月以来となる日本代表戦でフル出場した柴崎(写真◎Getty Images)

「すごく楽しかった」

 チームとしては昨年12月のE-1選手権以来、柴崎自身にとっては昨年11月のベネズエラ戦以来となった日本代表戦は、カメルーンと0-0の引き分けに終わった。コロナ禍の中で行なわれた一戦を終えて、柴崎は「無事に実施できてよかった。個人的にもすごく楽しかったですし、もちろん課題や収穫はありますが、こういった状況の中、テレビなどを通じて試合を届けることができたのは、スポーツ面においてポジティブなニュースなんじゃないかと思います」と振り返っている。

 前半は相手のパス回しに後手を踏む場面が見られたが、布陣を4-2-3-1から3-4-2-1に変えた後半は改善。「ハーフタイム、どう話そうかと思っていたときに、先に(森保一)監督がアクションしてくれた」と振り返った柴崎は「後半は守備面において、相手に圧力をかけやすくなった」と修正の効果について語った。

 一方、やはり前半は「行き切れていないという感覚を一定の時間、持っていたことは確か」だという。「うまくプレッシャーをかけられたときでも、球際の部分で相手が上回ってきたり、1人かわされて、他の空いてくるところを突かれたり」という苦しい展開を強いられた。

 そこには「ボールを奪った後のビルドアップが、非常に淡白だったと感じました。それによって守備に追われる時間が長くなった」という要因もあったとコメント。「チームとして、奪った後のアクションやビルドアップの意識が欠けていたのではないか」と自身の考えを明かしたが、それでもボランチでコンビを組んだMF中山雄太と「僕らのところが釣り出されることは避けたいと思っていて、雄太とも話していた」などとコミュニケーションを取りながらしのぎ、後半の修正につなげた。

 その中山は昨年のコパ・アメリカ以来の代表戦だったが、「コパのときより数段、良くなっていて、精神的にもプレーも成長している印象を受けました」と高く評価。左サイドバックに入ったDF安西幸輝についても「前半で交代でしたが、非常によくやってくれていたと思います」と語り、新戦力の台頭を感じたようだった。


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