上写真=初優勝を成し遂げた河内SCジュベニールの喜びが爆発!(写真◎サッカーマガジン)
「おらが街」クラブの結束力
粘り強い守備で常盤木の攻撃を寸断
5月5日の大会最終日は、決勝トーナメントも残すは準決勝、決勝のみ。4年ぶりに開催された大会で4年ぶりの女王が決まる。準決勝のカードは常盤木学園高校T(宮城) vs. 富山レデュースサッカークラブブルー(富山)と、常盤木学園学園高校G(宮城)vs. 河内S Cジュベニール(栃木)だ。
午前中に行なわれた準決勝に勝利し、決勝進出を果たしたのは河内SCジュベニール(以下河内SC)と常盤木学園高校G(常盤木G)だった。
準決勝で、河内SCは優勝候補の下馬評が高かった名門・常盤木Tを2−1で下した。先制し、一度は追いつかれながらも、運動量をベースに集中した守備を60分間維持し、流れを渡すことなく突き放した。
![画像1: 「おらが街」クラブの結束力 粘り強い守備で常盤木の攻撃を寸断](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783519/rc/2023/05/05/7c448eea11a17d49fe7e9594f946300ee2c67b9e.jpg)
一方の常盤木Gは1、2年生主体で体格的には小柄ながら、正確なパスワークで富山Lブルーの守備網を掻い潜る。前半のコースをついたミドルシュートで得た虎の子の1点を守り切り1−0でファイナリストとなった。
![画像2: 「おらが街」クラブの結束力 粘り強い守備で常盤木の攻撃を寸断](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783519/rc/2023/05/05/2d3df342b351d5d8f9f3a008aefaba35e6495334.jpg)
そしていよいよ決勝。過去、3位が最高位の河内SCは初優勝をかけて。常盤木Gは準決勝で敗れた常盤木Tの敵討ちと、常盤木勢としては2015年以来の優勝をかけての決勝となった。
風上に立った河内SCが体格差と球際の強さを上手く使って常盤木G陣内に攻め込み、試合開始2分、一瞬の隙を突いてF W小川裕加のゴールで先制に成功する。
「ウチは希望すれば誰でも入れる街クラブだから、技術はとても常盤木さんにはかないません。下手だからこそ、相手よりも多く走って、人数をかけて泥臭く守るしかないんです」
河内SCの泉監督が言う通り、正確なパスワークが信条の常盤木Gの攻撃を、堅固なブロックを敷きパスコースを限定させながら、ここぞと言う時に相手のボールホルダーに2人、3人と鋭く寄せて攻撃を次々と寸断する。
後半、常盤木Gが次々とフレッシュな選手を投入し、何とか河内SC守備網に綻びを見つけようとするが、河内SCの集中力は試合終了のホイッスルが鳴るまで途切れることはなかった。
決勝点を挙げ、大会最優秀選手に輝いた小川裕加は言う。
「MVPはみんなが助けてくれたおかげです。私たちはいろんな年代が集まったチーム。技術を走力でカバーするチームなので、きつい走り込みは自信になっています。でも一番の特徴は、どのチームよりも仲が良くチームワークが良いことだと思います」
年代もカテゴリーも異なるチーム同士の、まさにサッカーマガジンカップならではの決勝は、河内SCの初優勝という形で幕を閉じた。4年ぶりの大会に、また新たな歴史が加わった。
![画像: 決勝点を挙げ、大会MVPに輝いた22番の小川(写真◎黒崎雅久)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783519/rc/2023/05/05/4c17946f2e0eb1c65fc37ced28aadca693e87d23.jpg)
決勝点を挙げ、大会MVPに輝いた22番の小川(写真◎黒崎雅久)
![画像: 常盤木Gもわずかな隙を突いてシュートを放ったが、ネットを揺らすには至らず(写真◎黒崎雅久)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783519/rc/2023/05/05/6f0932687465f0f024f88d61672f3f5125ed2c2b.jpg)
常盤木Gもわずかな隙を突いてシュートを放ったが、ネットを揺らすには至らず(写真◎黒崎雅久)
![画像: 河内SC守備陣が大きくクリア。各々がやるべき役割を遂行した(写真◎黒崎雅久)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783519/rc/2023/05/05/bf99dab16581655913b9cea008cb0b7c1dc18506.jpg)
河内SC守備陣が大きくクリア。各々がやるべき役割を遂行した(写真◎黒崎雅久)
![画像: 決勝終了議には閉会式・表彰式が行われた(写真◎黒崎雅久)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783519/rc/2023/05/05/122e1622795ee6dc8580a89f68f9cca88920bf6b.jpg)
決勝終了議には閉会式・表彰式が行われた(写真◎黒崎雅久)
【チーム表彰】
優勝:河内SCジュベニール
![画像1: 【チーム表彰】](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783519/rc/2023/05/05/8e2411681e074a322fa2b20e72f26df292bb4c69.jpg)
準優勝:常盤木学園高校G
![画像2: 【チーム表彰】](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783519/rc/2023/05/05/6471c79706bc27d23c92e6122368bcf1ccd5ff9d.jpg)
3位:常盤木学園高校T
![画像3: 【チーム表彰】](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783519/rc/2023/05/05/3d1363fdc87afd24220c919d253d86dfe9db0adf.jpg)
【個人表彰】
●最優秀選手
小川 裕加(河内SCジュベニール)
![画像4: 【チーム表彰】](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783519/rc/2023/05/05/bda6460b6d02bfd7f7f02371eb186dfc1e50c02f.jpg)
●敢闘賞
柳町 玲音(常盤木学園G)
![画像5: 【チーム表彰】](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783519/rc/2023/05/05/8dd14981c6b7db6a85faebdac4dd3c4a419db9fb.jpg)
●優秀選手(11名)
渡辺 莉央(常盤木学園G)
野澤 花陽(常盤木学園G)
加賀谷 心春(富山レディース ブルー)
大友 菜緒(河内SCジュベニール)
柳町 玲音(常盤木学園G)
高松 希(富山レディース ブルー)
田井 海音(常盤木学園T)
鈴木 碧(河内SCジュベニール)
小川 裕加(河内SCジュベニール)
岡村 奈生子(河内SCジュベニール)
小笠原 妃世(常盤木学園T)
![画像6: 【チーム表彰】](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783519/rc/2023/05/05/fb68ccd5493766f57f5bfca9d25a601af747d9a6.jpg)
![画像: 大会最終結果](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783519/rc/2023/05/05/5e06483e469c053925a43100463a1a391a8f7476.jpg)
大会最終結果