福島県のJヴィレッジで国内キャンプに臨んでいるなでしこジャパンに、清家貴子が帰ってきた。負傷からのカムバックで、代表での再スタートになるが、チームに注入したいのが攻撃のアイディア。サイドバックでもFWでも、どこでもプレーする準備はできている。

上写真=清家貴子は力強く「攻撃力とスピードが武器」と胸を張る(写真◎スクリーンショット)

「どこでも準備はできています」

 FWからの転身だから、右サイドバックといっても攻撃自慢。清家貴子は2019年以来の代表復帰に、言葉も力強い。

「代表のやり方に合わせていきますが、個性を出していきたい」

 その個性が攻撃面だ。スピードを生かして駆け上がる姿は頼もしい限り。

「ボールを受ける前のポジショニングや、ボールが来る直前の判断、ワンタッチで抜け出したり、逆にボールを触らずにスルーして前に流したり、早いタイミングで触ってワンツーで出ていくというところは持っています」

 攻めのアイディアにプライドがたっぷりだ。2020年12月に左膝前十字靭帯損傷という重傷を負い、翌年9月に復帰して今回の代表カムバック。「監督が代わって雰囲気も違うな、と。それぞれ個性があって、みんなのプレーを見てみたいですし、自分がどれだけやれるか見てみたい」と喜びを隠さない。

 負傷でリハビリに励んだ間には、東京オリンピックがあった。

「自分がこの舞台で戦えるチャンスがあったと思うと悔しい一面もありましたが、サッカー人生はまだ長く、ワールドカップやオリンピックあるので、いい準備をしてきました」

 だから、前を向いている。「自分だったら速い相手にもひっくり返すプレーができたな」とオリンピックを見て感じた自信を胸に、ここから巻き返す意志が言葉の端々ににじみ出る。

「右サイドバックやるつもりで来ていますが、どこでやるか決まっていないと言われたので、どこでも準備はできています」

「シュートやアシストで得点に絡む部分を見てほしい」

 サイドバックでありFWであり。攻撃のパワーをなでしこジャパンに注入するつもりだ。


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