菅澤優衣香が有言実行の4ゴール2アシストで、ワールドカップ出場権を引き寄せた。1月30日、AFC女子ワールドカップの準々決勝でなでしこジャパン(日本女子代表)はタイと対戦。菅澤の大活躍などで7-0の圧勝だった。一番のお気に入りは27分の先制ゴール!

上写真=菅澤優衣香がチームの7ゴールのうち、4得点2アシストと大車輪の活躍!(写真◎AFC)

「多彩な攻撃ができた」

 菅澤優衣香が大爆発だ。27分の先制ゴールを皮切りに、全部で4ゴールと2アシスト。7-0の勝利で6つのゴールを届けてみせた。

 お気に入りは、最初のゴールだ。長野風花の鮮やかなくさびのパスを中央で受けた隅田凜が左へ展開、宮澤ひなたが斜め前に送り込むと、相手を振り切った菅澤がワンタッチで蹴り込み、GKを弾き飛ばすようにゴールに送り込んでみせた。

「宮澤選手からいいボールが入ってニアで合わせたシュートは、ニアに突っ込んで合わせるというのが自分の得意なプレーなので、それが今日のベストゴールだと思います」

 左からゴール方向に向かって出されたパスに対して、菅澤は中央から左前に流れるように走っていったにもかかわらず、左足ではなく右足を開いて倒れ込みながらボールをたたいたから、難易度の高いフィニッシュだった。ストライカーの真骨頂だ。

 45+2分に宮澤が決めて2-0で折り返すと、後半にさらに大活躍。48分に左からの宮澤のクロスをファーで受けて優しく落とし、隅田凜のゴールを導くと、65分には自らが倒されて得たPKを右に流し込んで4-0に。76分にはポストプレーから植木理子のゴールをアシストして、80分にはペナルティーアーク付近から右足でパワーショットを見せつけて突き刺した。83分には清水梨紗の右からのクロスがこぼれたところを、ヘッドでループ気味にコースを狙って押し込み、試合を締めた。

 9分に田中美南の負傷により急きょピッチに入り、15分には岩渕真奈がPKを止められるなど難しい状況だった。そんな重い空気を一撃で変えてみせたから、「自分だけじゃなくて、いろんな選手が決めたので多彩な攻撃ができたと思います」と喜びながらも、その「お気に入り弾」はチームとしても価値あるものだった。

 試合前日に語った決意のそのままを演じてみせた。

「常にゴールは狙っているので、どのタイミングで出場しても、常にゴールへの意識は持ちながらやりたい」

 それを4度、実現した。

「自分自身じゃなくても、他にゴールの確率が高い選手がいるのであれば、アシストも大事になる。チームが勝つことが大事で、その上で自分が点を取れれば」

 それを2度、表現した。

 ワールドカップ出場を決める重要な一戦で、背番号9が輝いた。


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