なでしこジャパン(日本女子代表)は女子アジアカップのグループステージを首位で通過し、準々決勝進出を果たした。今日30日に来年開催される女子ワールドカップの出場権をかけてタイと対戦。DF南萌華が重要な一戦に向けて意気込みを語った。

上写真=W杯出場権獲得に強い覚悟を示した南萌華(写真◎JFA/PR)

奪う意識は今までと変わったところ

 大会初戦のミャンマー戦、そしてグループステージ1位通過のかかった韓国戦。重要な2試合にCBとして先発したのが南萌華である。キャプテン熊谷紗希とCBコンビを組み、安定感のあるプレーを披露した。

「韓国戦は引き分けか勝ちでグループステージ1位通過が決まる試合だったので、チームとしては最低限、引き分けで終わることができたのは良かったと思います。チームとしての先制点の重要性は試合前から話していて、開始30秒で得点できたこともよかった。最後の失点はチームとしてもったいなかったとみんなで話しましたけど」

 日本は韓国と1ー1で引き分け、2勝1分けとしてグループCを首位で突破。30日の準々決勝でタイとグループBの3位タイと対戦する。勝てば4強入りが決まり、来年行なわれる女子ワールドカップ出場権を手にできる。

「日本は、W杯に出場しなければいけないチームだと思っています。アジアカップもとても難しい大会ですけど、まずはW杯の出場権を確実に取れるように戦ってきました。出場権を獲得して、その先にはアジアの頂点を目指したい。気を引き締めて戦っていきたいと思います」

 ここまではチームは順調な足取りで来た。実力差のあるミャンマー、ベトナムとの試合でゴールを重ね、得失点差で優位な状況をつくって韓国戦を迎えた。そこでリスクを管理しつつ引き分けて首位通過を決定。W杯出場権のかかる準々決勝で大会屈指の強豪オーストラリアと対戦することを避けられた。次戦のタイ戦に勝って出場権を獲得できれば、そのあとで南の言うようにアジアの頂点を狙っていくプランを遂行できる。オーストラリアと対戦するとすれば、決勝の舞台だ。

「ボールを奪いに行く意識は今までと変わったところ。韓国戦でも取られた瞬間に、色んな選手がボールのところに集結して、すぐに奪い返して攻撃するという部分で、積極的な守備が見られました。そこは全体的に意識が積み上がってきていると思います」

 試合を重ねるたびにチームの成長を感じられると南は言った。ここからは負ければ終わりの決勝トーナメント。「コンディション的な部分でも全員の力が必要だと思う。もっとタフな戦いになるので、さらにギアをあげて戦っていければと思っています」。まずは世界に続く扉を開ける。そして頂点へ駆け上がる。必要な勝利は、あと3つだ。


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