なでしこジャパン(日本女子代表)DF清水梨紗が、3連覇に向けて攻守のバランスの重要性を指摘した。21日に初戦を迎える女子アジアカップに向けて現地インド入りし、オンライン会見で報道陣の質問に答えている。

上写真=右サイドで攻守両面の貢献が期待される清水(写真◎山口高明)

「ご飯の時間が楽しみ」

 なでしこジャパンは1月11日からの国内合宿後、15日に日本を出発し、現地時間17日早朝に開催国のインドに到着。清水は「ホテルに着いて、ちょっと換気しようと窓を開けたら、子どもが家の屋根で遊んでいたり、家なのか? という建物があったり。いままで見たことがないような景色が広がっていた」とカルチャーショックを受けたことを明かした。

 一方、専属シェフの西芳照氏が帯同している食事面は快適のようだ。2018年の前回大会を戦ったヨルダンでは「ご飯が、すごくしんどかったです。(これまでは)海外に来て、頑張って食べているという感覚だった」と振り返るが、「いまはご飯の時間が楽しみ。すごくうれしいです」と笑顔。到着した日の夕食では「シーフードパスタが、めちゃくちゃおいしかったです」と喜んでいた。

 大会3連覇と、23年にオーストラリアとニュージーランドの共催で行なわれる女子ワールドカップ(W杯)への出場権が懸かる今大会。清水は右SBからの攻撃について「より一層、攻撃参加をする回数が求められていると思う。運動量やオーバーラップで攻撃の厚みを出していければ」とイメージを語った。一方で守備についても「攻守は表裏一体で、攻撃しているときでもサイドバックだということを忘れず、自分が上がったスペースは空いていることを考えなければいけない」と指摘。「攻撃に目が行きそうですが、まず守備からやっていくのは、何回かアジアを経験して大事だと思っているところ。バランスを考えながら、自分のサイドから崩されないことを意識していきたい」とコメントしている。

 昨年11月のオランダ遠征では、MF成宮唯やMF宮澤ひなたが同サイドでプレーした。「サイドハーフの選手の特徴はすごく意識している」という清水は、「唯さんは、自分がかかわりに行く方が唯さんの良さも出るし、自分も使ってもらう動きは好きなので、心がけている」という。一方で「ひなたのようなドリブラーは、自分が行かない方がスペースがあって仕掛けやすい場面もあるので、自分の上がるタイミングや、ひなたのスペースを空けるためのフリーランニングは意識している」と語り、周囲との連係も交えて敵陣を攻略する考えを明かした。


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