上写真=ホームでプロデビューを飾った松本。3バックの一角で85分までプレーした(写真◎石倉利英)
■2025年3月20日 ルヴァンカップ1stラウンド1回戦(@Axis:観衆3,166人)
鳥取 0-2 京都
得点:(京)中野瑠馬、ラファエル・エリアス
「本当に思い出になるデビュー戦でした」
Jリーガーとしての記念すべき第一歩を踏み出すにあたって「すごく緊張していた」という。それでも「相手は格上なので、自分に失うものはないと思いながら、ミスを恐れず、思い切ってやることだけを考えて」キックオフを迎えた。
3バックの左に入り、京都の右サイドに入ったFWムリロ・コスタとマッチアップ。「マッチアップした選手に負けないことを意識して、何回かやられてしまいましたが、逆にボールを奪えたシーンもあったので、自信になった」と振り返った。
70分に警告を受けたことも影響したのか、85分に同じくルーキーのDF東根輝季と交代。鳥取は18分に先制され、その後のチャンスを生かせず71分にも失点し、0-2で敗れて初戦敗退となった。
サンフレッチェ広島ユース、桐蔭横浜大を経て今季加入したが、明治安田J3リーグでは開幕から第5節までメンバー入りの機会がない。デビューを機に、より多くの出場機会をつかむためには「今日はマッチアップした選手に1、2回、裏を取られたので、1回もやらせないようにできたら、必然的にリーグ戦にも絡めると思う」と自覚しており、持ち味の対人プレーの強さを生かして「1回でもやらせないように、練習から意識してやっていきたい」と言葉に力を込めた。
ホームのAxisバードスタジアムには、600人を超える京都のファン・サポーターを含めて3000人を超える観客が集まり、「ウォーミングアップのときからすごい声援で、素晴らしい雰囲気の中でプレーさせてもらい、本当に思い出になるデビュー戦でした」と語った。リーグ戦でも同じ雰囲気を味わうべく、努力を続けていく。
取材・写真◎石倉利英