上写真=今季から10番を背負うMF森島(写真◎J.LEAGUE)
■2020年2月16日 JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ第1節(ニッパツ三ツ沢球技場)
横浜FC 0-2 広島
得点者:(広)ドウグラス・ヴィエイラ、レアンドロ・ペレイラ
「タイトルを取れるように」
10番を背負って出場した最初の公式戦で、しっかりと結果を残した。3-4-2-1の2シャドーの一角として先発した森島は、絶妙なポジショニングでパスを引き出すだけでなく、自慢の俊足を生かしてスペースに走り抜けるなど、序盤から持ち味を存分に発揮して攻撃をリードした。
25分には左サイドの柏好文からのスルーパスに抜け出し、左足でファーサイドへ鋭いクロス。走り込んだハイネルが折り返し、最後はドウグラス・ヴィエイラが頭で合わせてネットを揺らした。先制点の場面について「あれぐらい(スペースが)空いたらクロスまで行かないといけないので、得点につながってよかった」と振り返った。
後半開始早々の47分には、素早い寄せでボールを奪い取り、そのままドリブルを開始。相手DFを引き寄せてからフリーのレアンドロ・ペレイラに丁寧にパスを出し、追加点をアシストした。ショートカウンターはチームとしての狙いであり、「いい形で取れた」と満足感を漂わせた。
この日は前線の3人がゴールに絡む活躍を見せ、広島が2-0で勝利。70分までプレーした森島は、「2人(ドウグラス・ヴィエイラとレアンドロ・ペレイラ)はゴール前で力を発揮する選手なので、クロスやショートカウンターでボールを預けたら点を取ってくれる」と語り、「自分は守備と中盤の組み立てにしっかり貢献したい」と役割分担ができている。
昨シーズン途中から主力に定着し、プロ5年目の今季は特別な思いで臨んでいる。「去年いっぱい出させてもらって、ここで沈んだらそこまでの選手。試合に出続けて、去年よりも上位に行って、タイトルを取れるようにしたい」。東京五輪出場も期待される22歳が、チームを引っ張る覚悟をプレーで示した。
取材◎多賀祐輔