上写真=デビュー戦で完封勝利を収めた早川。J1クラブの攻撃に立ちはだかり、3回戦進出に導いた(写真◎石倉利英)
「最初は、めちゃくちゃ緊張していました」
前半開始直後、鳥取のキックオフから戻ってきたボールをロングキックで前に蹴り出そうとしたが、当たり損ねて相手に渡った。プロ初のボールタッチがミスとなって「最初は、めちゃくちゃ緊張していました」と苦笑い。その後も「良いキックができて落ち着いたと思ったら、また少しキックが乱れたりして」とデビュー戦の序盤を振り返った。
それでも「相手がJ1のクラブで、スターティングメンバーで出ることができて、すごく楽しかったです。楽しんでプレーできた」と語る。22分にはFWチアゴ・サンタナのシュートを確実にセーブするなど、危なげなく無失点で試合を進めた。
小雀FC、FC湘南ジュニアユース、日体大柏高(千葉)を経て、2025年に水戸ホーリーホックに加入。2年目の今季に至るまで公式戦での出場はなく、9月8日に鳥取への育成型期限付き移籍が発表された。オファーを受けて「すぐに来ることを決めた」新天地で練習を重ね、9月26日の明治安田J3第8節で初の控えメンバー入り。中2日で迎えたルヴァンカップで先発の座をつかんだ。
前半をスコアレスで終えた鳥取は、53分に先制点を奪う。その後のピンチでも早川がハイボールを的確に処理するなど無失点を続け、86分に追加点を奪って2-0で勝利。デビュー戦を無失点で終え、キックの安定感を課題に挙げつつ「こうやって試合出場のチャンスを与えてもらって、今後も機会が増えてきたら、セービングやハイボール処理には自信があるので、安定感で勝利につなげられるGKになれると思う」との手応えもつかんだ。
ホームのAxisバードスタジアムでピッチに立って「やっぱり試合は練習とは全然違って、練習では得られないものを得られると感じた」という。試合翌日、9月30日の練習開始前にはチームメイトの前であいさつし、今後への決意を語った。鳥取は天皇杯でも2回戦でJ1の名古屋グランパスを下すなど、2つのカップ戦で勝ち残っているが、リーグ戦は13位と苦しんでおり、自身が起爆剤となるべく成長を続けていく。
取材・写真◎石倉利英
