テゲバジャーロ宮崎FW松本ケンチザンガが、豪快なヘッドで決めたゴールに喜びを爆発させた。12月14日のJ2昇格プレーオフ決勝・FC大阪戦で後半開始から登場し、リードを広げる活躍。それでも自分自身に驚きはなく、大事な一戦で日々の練習の成果を発揮できるという自信があったという。

上写真=70分に4点目のゴールを決めた松本の喜びが爆発! リードを広げてJ2初昇格に大きく近づく1点となった(写真◎石倉利英)

■2025年12月14日 J2昇格プレーオフ決勝(@Axis:観衆1,487人)
FC大阪 0-4 宮崎
 得点:(宮)オウンゴール、吉澤柊、武颯、松本ケンチザンガ

「ホッとした気持ちだった」

 前半に2得点を奪った宮崎は、63分に3点目を奪って大きくリード。しかし、J1昇格プレーオフ準決勝で48分までに3-0としたRB大宮アルディージャが、71分からの4失点でジェフユナイテッド千葉に大逆転負けを喫したことを思えば、まだまだ油断はできない状況とも言えた。

 だが、この日の宮崎は決定的な4点目を奪う。MF阿野真拓が右サイドを突破して上げたクロスを、松本が豪快なヘッド。42番のストライカーは会心の一撃に雄叫びを上げ、チームメイトが次々と駆け寄って喜びの輪ができた。

 63分のFW武颯の3点目も、松本の右からのセンタリングを相手がクリアし切れなかったところから生まれており、2得点に絡む活躍。それでも「正直、点は取れると思っていたので、あまり驚きはなくて、ホッとした気持ちだった」と語り、「信じて使ってくれたクマさん(大熊裕司監督)への感謝の気持ちが一番だった」と振り返った。

 活躍を確信していた理由を「年間を通して誰よりも(練習を)やってきた自信がある。何回も夢に見たので」と明かす。4点目のヘッドも「クマさんに1年間、ずっと言われていたような動きが、きれいにはまった」と胸を張り、「1年間の集大成が出た、報われたようなゴールだった」と笑った。

 ブラウブリッツ秋田からの育成型期限付き移籍で加入し、明治安田J3リーグでは28試合に出場して1得点だったが、今季最も重要な一戦で強烈なインパクトを残した。現状の移籍期間は来年1月31日までだが、「宮崎は今年戦っていても、普段トレーニングしていても感じますが、J2でも、もっと上に行けるような選手が集まっている。自分自身もJ2で戦えると思う」と来季以降を見据えてコメントした。

取材・写真◎石倉利英


This article is a sponsored article by
''.