上写真=奈良の昇格プレーオフ進出が懸かった一戦。終盤に奈良が先制したが、鳥取が逆転勝利でホームでの最終節を白星で終えた(写真◎石倉利英)
■2025年11月29日 J3リーグ第38節(@Axis:観衆2,712人)
鳥取 2-1 奈良
得点:(鳥)吉田息吹、小澤秀充
(奈)鈴木大誠
終盤にスコアが動く
奈良は開始直後の50秒、右からのクロスを鳥取DF金浦が胸でGKに返そうとしたボールが短くなり、FW百田が左足で狙ったが、鳥取GK櫻庭のセーブに遭う。鳥取も20分に左サイドを崩し、MF河村のセンタリングをFW富樫が左足で合わせたが、当たり損ねて枠に飛ばせなかった。
その後はお互いに敵陣でのボール奪取からチャンスを作ったものの決定機には至らず、前半はスコアレスで終了。後半も一進一退の攻防が続き、どちらも均衡が破れないまま時計の針が進んだ。
終盤に入った75分、先制したのは奈良だった。CKのチャンスから百田がニアサイドへグラウンダーのボールを送ると、DF鈴木が右足でフリックするようにシュート、鳥取の富樫がクリアできなかったボールがニアサイドに決まった。
だが鳥取は80分、長い負傷離脱を経て75分から途中出場し、6月の第16節以来の復帰戦となったFW吉田が同点ゴール。MF小澤のパスからタイミング良く左サイドに抜け出し、左足で決めて追いついた。
さらに86分、鳥取はカウンターで攻め込んでMF丸山が左サイドからシュート。相手のブロックに当たって逆サイドに浮いたボールから混戦となり、最後は小澤が蹴り込んで逆転に成功する。
その後は奈良がパワープレーでゴールをこじ開けようとするが、鳥取は全員がゴール前に引いてはね返し続け、そのまま試合終了。12位から11位に浮上した鳥取に対し、奈良は9位に後退してプレーオフ出場を逃した。
取材・写真◎石倉利英
▼出場メンバー
・鳥取:GK櫻庭立樹、DF伊川拓(60分:田中恵太)、金浦真樹、ヴァンイヤーデン・ショーン、温井駿斗、東條敦輝、永野修都、曽我大地(60分:小澤秀充)、河村匠(75分:丸山壮大)、FW富樫佑太(75分:吉田伊吹)、三木直土(67分:清水祐輔)
・奈良:GK岡田慎司、DF澤田雄大、鈴木大誠、生駒稀生(60分:堀内颯人)、吉村弦、MF中島賢星、神垣陸(84分:酒井達磨)、森田凜(71分:佐藤大翔)、田村亮介(60分:國武勇斗)、田村翔太(60分:山本宗太朗)、FW百田真登
