上写真=後半立ち上がりの47分に先制点を決めた富樫が両手を広げて喜ぶ。3試合連続ゴールとなった(写真◎石倉利英)
■2025年9月20日 J3リーグ第28節(@Axis:観衆2,085人)
鳥取 3-1 群馬
得点:(鳥)富樫佑太、普光院誠2
(群)青木翔大
「きれいなパスをくれた」
後半開始直後の47分、MF普光院誠が相手のゴール前でパスをカットしたところが始まりだった。一度は奪い返されそうになったボールをMF東條敦輝が右サイドに送り、FW三木直土がダイレクトで中央へ。待っていた富樫が右足のインサイドキックでゴール右に決め、鳥取は待望の先制点を奪った。
3試合連続ゴールで均衡を破ったストライカーは「欲しいところに、欲しいタイミングで、質の高い、きれいなパスをくれた」と三木のアシストに感謝。「ああいうシーンは少し緊張するんですけど、しっかりGKも見て、うまく流し込むことができた」と胸を張った。
鳥取は立ち上がりから相手ボールに激しくプレッシャーをかけて主導権を握り、富樫も「今日はゲームプランとして、前からプレッシャーをかけてボールを奪うことを狙っていた」と振り返る。前節まではボールを奪ってもシュートまでつながることが少なく、この日も前半は同じような展開だったが、後半に巻き返して最終的に15本のシュートで3得点を奪い、7試合ぶりの複数得点で5試合ぶりの勝利をつかんだ。
主導権を握った鳥取は、先制した後も連動したプレッシャーからのボール奪取を繰り返した。守備の先陣を切った背番号10は「今日は目の前の相手に負けなかった、ボールを奪い切ってシュートまでつなげることができたのが良かった点だと思う」と語り、守備の出来と、そこから生まれた得点に確かな手応えをつかんでいた。
取材・写真◎石倉利英

